米国の年末商戦は、感謝祭の翌日にあたる11月第4金曜日(「ブラックフライデー」)からスタートする。またEC市場では、感謝祭明けの月曜日に売上が急増し、年末商戦がスタートすることから、この日を「サイバーマンデー」と呼ぶ。年間で小売業界が最も活気づくシーズンが、クリスマスを前に山場を迎えている。
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全米小売業協会(National Retail Federation:NRF)が10月に発表した推定によると、米国内の11~12月期、つまり年末商戦の小売売上高(自動車、ガス、外食除く)は、前年同期比4%増(昨年の増加率は3.1%)の6170億ドルに達する見込みとされている。景気の回復によって人々の消費意欲は高まっており、年末商戦は活況を呈するとの予測で、中でもオンライン販売は2013年の増加率8%からさらに加速して11%増に達する見込みと期待大。コンサルティング会社のデロイトも小売売上高は4.5%増と大幅増を見込んでおり、オンライン販売・通信販売に関しては14%増とさらに大きく伸長する可能性も示唆している。
こうした中、クリスマス商戦に本腰を入れ始めた各社が、オンライン・オフラインの様々なチャネルを駆使して、お祭りムードを盛り上げている。