株式会社宣伝会議は、月刊『宣伝会議』60周年を記念し、11月29日にマーケティングに特化した専門誌『100万社のマーケティング』を刊行しました。「デジタル時代の企業と消費者、そして社会の新しい関係づくりを考える」をコンセプトに、理論とケースの2つの柱で企業の規模に関わらず、取り入れられるマーケティング実践の方法論を紹介していく専門誌です。創刊号の記事の一部を、「アドタイ」でも紹介していきます。
詳しくは、本誌をご覧ください。
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あの企業の業績伸長の裏には、徹底した顧客視点の発想とその実践があった。ビジネスの現場、顧客の近くに立ち続ける2人の経営者の姿に迫ります。
シリーズ:業績を伸ばし続ける企業 経営者の“超”お客様目線
サービス産業生産性協議会発表の「顧客満足度調査」2014年度コンビニ部門で全国1位に輝いたのが、北海道のセイコーマート。国内大手を抑え4年連続1位の座に君臨する秘訣とは?

セイコーマート(代表取締役社長 丸谷智保)
北海道の全179市町村のうち、170市町村に出店しているセイコーマート。人口カバー率は99.5%と、日本一のコンビニ激戦区と言われる北海道でシェアを伸ばし続ける。
過疎地や離島にも進出する積極的な出店を支えているのが、北海道の豊かな資源を活用した独自のビジネスモデルだ。
店内にあふれるプライベートブランド(PB:自主企画)の商品の多くは、道内のグループ工場で製造されたものだ。
メーカー機能を持つグループ会社は、現在11社。1年間で約1700万本を販売するパック入り牛乳類をはじめ、惣菜、サンドイッチ、麺類、アイス、スイーツなどのPBは、店頭で取り扱う全商品の実に半数以上を占める。
丸谷氏は、「我々のグループには農業生産法人や水産加工会社があり、さらに、ワインやパスタ、冷凍パン生地などは、商社を通さず海外から直輸入しています。原料から自分たちで手掛けることにより価格や量がコントロールできる上、中間マージンも削減できるんです」と、その利点について力説する。