データに強い組織を作るカギ「L3PS」。それを実現するためには?

デジタルマーケティングを社内で推進していくにあたって、組織の壁に悩む担当者は多い。導入をスムーズに行い、さらに成果につなげていくための組織の作り方から、必要な考え方まで、数々の事例を手掛けてきたアドビシステムズ グローバルサービス統括本部 DMS コンサルティング部 シニアコンサルタントの安西敬介氏に聞いた。

今これを読まれている皆さんの会社ではどのような部署がデジタルマーケティングの運用を行っているでしょうか。マーケティング部門でしょうか、サイトの制作や編成を行っているチームでしょうか、それともシステム部門でしょうか。

デジタルマーケティングはその範囲が多岐にわたります。広告やコンテンツの作成、アプリの作成、システム開発…。そしてそれらを管理するのは、広告は広告宣伝部、サイトはWeb事業部、コマース部分はシステム部など、それぞれを違う部門が請け負っていることが多いのではないかと思います。

anzai
アドビシステムズ
グローバル サービス統括本部
コンサルティング サービス本部
DMSコンサルティング部 安西敬介氏

Webサイトの運用から始まり、スマートフォンの普及などによって急速に顧客と企業のタッチポイントが増えてきました。これに伴い、デジタルマーケティングという言葉のカバーする範囲も広がってきています。この動きに呼応し、バラバラと各部署で他の業務と兼任での対応が始まり、結果として先ほどのように関係部署は多いといったことになっているのです。

「いやいや、それに何の問題があるんだい。うちはツールも導入し各部門も順調に最適化が進んでいるよ」といった声が聞こえてくるかもしれません。確かにうまく進んでいるケースも沢山あると思います。しかし、関係部署が多く、自然発生的に始まっている場合、部署間のコミュニケーションは細かい施策や結果などは共有されておらず、お互いの部門のKGIやKPIといった数字だけが共有されていることがほとんどです。

続きを読むには無料会員登録が必要です。

残り 2659 / 3262 文字

KAIGI IDにログインすると、すべての記事が無料で読み放題となります。

登録に必要な情報は簡単な5項目のみとなります

「AdverTimes. (アドタイ)」の記事はすべて無料です

会員登録により、興味に合った記事や情報をお届けします

この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

この記事を読んだ方におススメの記事

    タイアップ