【前回記事】「オルビス、基幹システムを刷新しチャネルを横断したコミュニケーションを実現——「デジタルマーケティング年鑑2015」事例解説④」はこちら
グループウエアサービスを手掛けるサイボウズは、2012年5月からオウンドメディア「サイボウズ式」を通して、学生や一般ビジネスパーソン、シニア層など新しいターゲットへの訴求に成功している。
同社が「サイボウズ式」を始めたきっかけは、グループウエア市場が成熟化し、通常の製品広告では新たな顧客層を開拓できないと判断したためだ。そうしたなか、担当の大槻氏は「コンテンツをプールしていくオウンドメディアというアイデアが出てきた」と語る。
記事の内容は「ワークスタイル」と「チームワーク」に関わること。これは同社の企業理念に沿ったテーマである。記事の作成にあたって最優先に検討したのは、ターゲットにとって何が有益かということ。発信した記事は、どんなコメントが付けられているのかを検索して、その結果を次に生かす。例えば、同社の副社長と狂言師の和泉元彌さんがたまたま同じ小学校のPTAに所属していたことから、PTA内のチームワークについての対談を掲載したところ反響が大きく、同じテーマの記事を立て続けにアップした。「これがきっかけとなってPTAにもグループウエアのニーズがあることが分かった」と担当の藤村氏は話す。
14年は、社長のファッションチェックをZOZOTOWNと行ったり、NewsPicksと一緒に取材して記事を作成するなど、他メディアとのコラボも展開。運用開始当初は月1万PVぐらいだったが、現在では月平均20万PVにまで成長した。
サイボウズ式のPV推移
取材協力
大槻 幸夫 氏(左)
ビジネスマーケティング本部 コーポレートブランディング部長
藤村 能光 氏(右)
ビジネスマーケティング本部 コーポレートブランディング部 サイボウズ式編集長
こちらの記事は、3月10日に発刊された「デジタルマーケティング年鑑2015」(宣伝会議・刊)より一部抜粋しました。事例をご覧になりたい方に向けた書籍です。
>詳細・購入はこちら
新着CM
-
クリエイティブ
【麻生哲朗×太田恵美×三島邦彦】コピー年鑑刊行記念トークイベント、5月23日に開...
-
クリエイティブ
この本が存在しなかったら。―『広告コピーってこう書くんだ!読本〈増補新版〉』によ...
-
AD
宣伝会議
【広報部対象】旭化成のグローバル社内イベント成功事例を紹介
-
クリエイティブ
イヤー、とにかく、もう、ゼッタイ、コレが(佐々木宏)コピー年鑑2023より
-
AD
マーケティング
新規顧客を獲得するためには――飲食業とWeb広告業、それぞれの事例を紹介
-
クリエイティブ
全広連地域広告大賞、最高賞に福岡「マリンワールド海の中道」のCM
-
AD
特集
成長企業の人材戦略
-
マーケティング (コラム)
民間から移籍し校長になって1カ月、始業式の校長講話で生徒に教育方針を話す
-
クリエイティブ
東京ガス「IGNITURE蓄電池0円キャンペーン」テレビCMに高橋一生さん起用