【世界の面白プロモーションに見る 人を動かすアイデア】
・Vol.1
株式会社宣伝会議は、月刊『宣伝会議』60周年を記念し、2014年11月にマーケティングの専門誌『100万社のマーケティング』を刊行しました。「デジタル時代の企業と消費者、そして社会の新しい関係づくりを考える」をコンセプトに、理論とケースの2つの柱で企業の規模に関わらず、取り入れられるマーケティング実践の方法論を紹介していく専門誌です。記事の一部は、「アドタイ」でも紹介していきます。
第2号(2015年2月27日発売)が好評発売中です!詳しくは、本誌をご覧ください。
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世界を見渡すと、日本ではあまり見られないような驚きのアイデアで人の心を掴み、行動を喚起したプロモーションが数多くあります。マス広告を打たなくても、人は集まる、モノは動く。そんな事例を紹介します。
スーパーボウルCM効果を横取り!30秒5億円の出稿費を節約
ボルボ「The Greatest Interception Ever」(米国)

お金をかけずに他社のCMに便乗!
キャンペーン名は、アメフトで相手のパスを奪い取るプレーの「インターセプト」にかけているようだ。100万回以上再生された告知ムービーでは、「父に」「夫に」「ベビーシッターに」と様々な声が。担当エージェンシーはGREY New York。
毎年2月に開催されるアメリカンフットボールリーグ・NFLの優勝決定戦「スーパーボウル」は、テレビ中継のCM放映料が高騰することから、スポーツ界のみならず広告界にとっても、年間で最も盛り上がるイベントの一つ。第49回を迎えた今年の視聴率は49.7%と史上最高記録を更新し、CM出稿料も30秒5億円と過去最高額となりました。
そんな中、CM出稿を見合わせたにも関わらず、人々からの注目を集めたのがボルボです。同社がスーパーボウルに合わせて実施したキャンペーン「The Greatest Interception Ever(史上最大の横取り作戦)」は、他の自動車メーカーのスーパーボウルCMがオンエアされている間にTwitterでハッシュタグ「#VolvoContest」を付けて、ボルボの「XC60 Luxury crossover」を贈りたい人の名前を投稿すると、抽選で1名に新車が当たるというものでした。