Webサイトへのアクセス数は増えるのか、減るのか——。グーグルは19日、グーグル検索サービスを一部変更した。検索キーワードに対する説明、答えとなる文章を検索結果に表示する。仮に「グーグルの由来」と検索すると、「”Google”という名前は”googol”(グーゴル)という言葉の綴りまちがいに由来する。…」と、ウェブ百科事典サービス「ウィキペディア」から抜粋された本文が、結果の上部に出てくるようになった。
検索連動型広告とキーワードが重なる場合は、広告を優先し、回答よりも上に表示する。「回答の表示でグーグルが対価を得ることはない」(グーグル広報部)という。「これまでも検索結果には、Webサイトの要約や本文の一部抜粋(スニペット)を表示しており、今回の取り組みはスニペットが発展したものと考えている」(同)。
回答の引用元は、グーグル検索の索引情報(インデックス)に登録されたすべてのWebページが対象となる。インデックスに入っていれば、企業のWebサイトやメディアサイト、不特定多数の利用者が投稿・編集できるサイトなども含まれる。
Webページのどこが回答にあたるかは、自動で判断する。抜粋された文章には、引用元のWebページ名が付記される。例えば19日現在、「ネイティブ広告とは」と検索すると「NAVERまとめ」の記事から抜き出された回答とページ名が共に表示される。回答の一部は「インターネットコム」が出典だが、同サイトの名称は回答内にはない。つまり、孫引きされている状態だ。
今後、対応する検索キーワードは増える予定。検索システムの変更によって、抜粋されるWebページは変わる可能性がある。英語版ではすでに始めていた取り組み。
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