電通クリエーティブXのフラッグシップとして
2015年4月1日。電通クリエーティブXに新ディヴィジョン「クリエーティブZ(ゼット)」が誕生した。電通クリエーティブ「X」の先に行く存在として、名称に「Z」を冠した新組織。その誕生経緯や展望を、同組織を牽引する多田真穂さんと山口慶子さんに聞いた。

クリエーティブZ
組織結成後、はじめての集合写真。前から2列目、左から4番目が山口慶子さん、5番目が多田真穂さん。
各部署に点在していた“異能”が集結
クリエーティブZの母体である電通クリエーティブXは2009年の設立からCM制作を軸に、グラフィックやインタラクティブコンテンツ、デジタルコンテンツなどを手掛けている。
本田技研工業インターナビ「SoundofHonda/AyrtonSenna1989」、サントリー「オランジーナ」など話題作を数多く生み出し、国内外で数々の賞を獲得している。
こうした印象から、同社はCMを中心とした映像制作会社としてのイメージが強い。
けれど、クリエーティブXという名前の由来通り、同社の本領はあらゆるメディアにおけるコンテンツ制作にこそある。そうした点を、社内外に対しより明確にするために、クリエーティブZは生まれた。
同組織のディヴィジョン長を務める多田真穂さんはプロデューサー歴19年の経験を持ち、現在はサントリー他のCMを、過去には長編映画やドラマなど、さまざまな映像コンテンツをプロデュースしてきた。
また、多田さんが「一緒にやるならこの人しかいない」と考え引き入れた山口慶子さんは、新領域コンテンツ制作にクリエーティブ・ディレクターとして着手してきた人材。デジタルコンテンツ・イベントスペース・PRなど広く制作、カンヌライオンズでの受賞も経験している。