デジタルマーケティング支援の米Evergageが2014年3月に実施した調査によると、リアルタイムマーケティングにおいて最もよく使われているチャネルはソーシャルメディアで、調査対象となったマーケターの実に半数近くが使っていると回答したという。リアルタイムマーケティングをソーシャルメディア戦略の一要素として捉える人は少なくなく、同調査においても、リアルタイムマーケティングの定義を尋ねる設問では「トレンドやイベントごとに対し、ソーシャルメディアで反応する(関連する投稿を行う)こと」と回答した人が68%にのぼった。
リアルタイムマーケティングにおいて活用しているチャネル
- ソーシャルメディア 48%
- Webサイト 45%
- Eメール 39%
- コールセンター 23%
- 調査 18%
- SMS 14%
- POS 12%
- この中にはない 24%
(Evergage「Real-Time for the Rest of Us : Perceptions of Real-Time Marketing and How It’s Achieved」)
リアルタイムマーケティングとは何か
- 顧客とのコミュニケーションにおける、パーソナライズされたコンテンツ/クリエイティブ 76%
- Web上の会話の文脈に合わせて顧客と対話すること 74%
- トレンドやイベントごとに対し、ソーシャルメディアで反応する(関連する投稿を行う)こと 68%
- Webチャット 66%
- トリガー型メール(自動通知メール) 54%
- コンテンツやオファーを使って、ソーシャルメディアで見込み顧客や顧客とつながること 49%
- ジオフェンシング機能つきのモバイルアプリ 42%
(Evergage「Real-Time for the Rest of Us : Perceptions of Real-Time Marketing and How It’s Achieved」)
一方で、同調査結果からは、リアルタイムマーケティングの捉え方が、かつてのそれとは変わってきていることも明らかに。リアルタイムマーケティングとは、「顧客とのコミュニケーションにおける、パーソナライズされたコンテンツ/クリエイティブ」であると捉える人が76%と最も多かった。活用チャネルも、Webサイトとメールがそれぞれ45%・39%と、ソーシャルメディアとの差はごくわずかとなっており、Evergageは「利用チャネルが多様化してきたことは、リアルタイムマーケティングがマーケティング手法の一つとして浸透してきたことの表れと言える」と指摘した。(eMarketer 2014年4月1日「Real-Time Marketing About More than Social」)
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