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イノベーションライオンのプレゼンから見えた、3つの重要キーワード——博報堂アイ・スタジオ 望月重太朗 カンヌレポート

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【執筆】
望月重太朗 博報堂アイ・スタジオ クリエイティブ・ディレクター 兼 武蔵野美術大学 非常勤講師

望月重太朗 博報堂アイ・スタジオ クリエイティブ・ディレクター 兼 武蔵野美術大学 非常勤講師

ハロー、エブリワン。
初めての方も多いと思うので簡単に自己紹介をしますと、博報堂アイ・スタジオというデジタルプロダクションで、クリエイティブ・ディレクターをやっている望月と申します。社内で「HACKist」というプロトタイピングラボを“部活”的に数年前に立ち上げ、生活の中に潜む課題や、「こんなものがあったら良いのに」というザワザワした何かをデジタル的な解釈でアウトプットする活動を行っています。
 
例えば、こちら。

スダラボと共同開発した「Talkable Vegetables」。トレーサビリティーをエンタメ的に解釈し、野菜に触れると生産者の声でその野菜の生産への思いや、どう料理したら美味しいか、という小ネタを語りかけてくれる、店頭ディスプレイとして使う野菜箱です。
 
もう一つ、こちら。

「POSTIE」というメッセンジャーボックス。LINEやFacebookにより、ショートメッセージでの双方向コミュニケーションは極めてシンプルになりましたが、基本的に情報の“温度感”は画一的なものです。そこで開発したのが「POSTIE」。スマホで書いた手書きメッセージが、シンプルかつ簡単に、手紙として遠くの人に送れてしまうというコミュニケーションデバイスです。
 
このような活動を通して、デジタルテクノロジーを活用したさまざまなアプローチを行っています。我々は、こうした“モノ自体”をプロダクトとして売るのではなく、そこで実現している技術やアイデアを切り出して、課題に転用することをメインに捉えているので、デジタルコミュニケーションで何ができるか、可能な限り柔軟に考えています。
 
前置きが長くなってしまいましたが、今年のカンヌに参加して感じたことに加え、米オースティンで毎年開催されている「SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト:世界最大のインタラクティブフェスティバル)との関連性を交えながら、デジタルとコミュニケーションの未来考察を書き連ねてみたいと思います。

次ページ 「Scalability、Reality、そしてGame Changer」へ続く

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