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コラム

広告のやり方で、スポーツを創ってみた。

生態系クリエイターになろう。

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【前回のコラム】「日本を、逆成長させたい。」はこちら

突然ですが僕の人生の心得は、
「毎日がエイプリルフール」
です。エイプリルフールって嘘合戦になりますよね。
だから「ひょっとしたらこの言動は嘘なんじゃないか」
「絶対に自分は騙されんぞ」と身構えますよね。
僕、毎日がそんな状態です。
そう言うと不幸なヤツと思われるかもしれませんが、
そんな事はなく、
むしろこの心得こそが僕の思考や行動を生んでいます。

例えば広告業界にいると、慣例慣習みたいなものが多くて、
無条件にみんなそのルールに乗っ取っていることがあります。
でも「ほんとかな?」って思います。

例えば、
広告業界の人はプロフィールに「賞歴」を盛り込むのですが、
そもそも広告賞って無数にあるので
みんなプロフィールの半分くらい賞歴で埋まったりするんです。
「そのプロフィール、どこまで機能するかな?」
「正しいのかな?ほんとかな?」
と思ってしまいます。

また、キャッチコピーって「、」や「カタカナ」
を多用する風潮があるのですが、
「ほんとかな?」と。
逆にキャッチコピー然としすぎて、
スルーされるトンマナになっているかもしれません。

あのベンチャー企業の評価も。政治家の動きも。
国民の9割以上が同じような意見を述べている時こそ
ほんとかな?と一度は疑ってみるようにしています。
すると、疑うなりの正当な理由を探し始めます。
結果的に、「あ、やっぱりほんとだった」
という事もありますが、
「やっぱりうそだった」事も多いですし、
何よりこの思考プロセスを経ると
人とは違う視点が内包された
創造的な何かが生まれることも多い。

僕が何より疑ったのが、「スポーツ」です。
スポーツが苦手な人が多いのは何でだろう。
それって正しいのかな?ほんとかな?
何故この状況が生まれているんだろう?
調べてみました。
すると様々な政治的理由や
メディアの都合によって恣意的に
スポーツの概念が形成されてきた事が
わかってきました。
結果として、ストイックなオリンピック思想や
体育教育が生まれています。
でもスポーツの語源は「遊戯」「気晴らし」です。
スポーツは、「余剰エネルギーの発散装置」です。
そこに過度な規律や勝利への執着を
持ち込むのはおかしいんじゃないか。
そんな「ほんとかな?」という気持ちをもって、
ゆるスポーツという事業を進めています。
正しい道かは分かりません。
だけど既存スポーツへの「ほんとかな?」
というざわざわとした気持ちが
何十年も消えていないので、
これは一度確かめてみようと動いています。
なんだって、体得しないと納得できません。

次ページ 「クリエイターが本当に創るべきもの。」へ続く