コラム

編集・ライター養成講座修了生が語る いまどきの若手編集者・ライターの生き方

「この人脈をいつか仕事につなげてやろう」という打算は、逆に仕事を遠ざける

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【前回のコラム】「ノウハウだけを求めると結局は損をする、「講義」や「課題」はきっかけに過ぎない」こちら

仕事と恋愛は片方の想いだけでは成立しない

目標が明確で、編集・ライター養成講座の活用目的がはっきり決まっているなら、それへ向けて着実に進んでいくだけです。でも、着地点が不明瞭で、不安な気持ちの人も多いはず。

アホな私にお仕事をくださるのは、宣伝会議で知り合った同期や先輩、講師の方々と、そこから派生した人間関係が多いです。が、私は「仕事をください」と言ったことがありません。

背伸びした自分を売り込んだって、意味がない。自分がダメでアホなことを、もう隠さない。そう決めた私は、アルバイトも、今まで細々と受けてきたライターのお仕事までも、いったん全部止めてしまいました。そして毎日、好きなことをやって遊びほうけている姿をFaceBookでアホみたいにアップしていました。それを見て心配してくれたのか、「こいつ、暇そうだからちょうどいい」と思ってくれたのか、いろんな方が急にお仕事をくださるようになったんですよね。貯金が尽きるまで遊ぶ予定だったのに、計画が狂って忙しくなってしまいました。

写真撮影やイラスト、編集作業など、自分にできないことを頼める仲間が増えたことも、仕事が増えた要因かもしれません。コピーライター養成講座で知り合ったカメラマン、石塚くんのおかげで、プロの写真が必要な紙媒体のお仕事が請けられるようになりました。

初めてプレス取材した記念。

居酒屋のカウンターで一人で飲んでいたら、たまたま隣に座った方が印刷会社の営業さんで、世間話をしているうちに仲良くなってしまい、そこからお仕事につながったということもあります。あとでわかったことですが、その方も、宣伝会議で営業関係の講座を受講されたことがあったそう。卒業生がどこにでもいますね。

私は、受講生でも講師でも、好きなことが同じだったり、人柄が大好きだったりして、「この人に興味があるなあ、もっと話を聞きたいなあ」と、ピンときた人には、物怖じせずに懐に飛び込んで(相手は、胸倉をつかんでこじ開けられたような気分だったかもしれませんが)、仲良くなってもらいました。東京でも大阪でも、どこでも行ってしつこく誘って遊んでもらいました。

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カメラマンとはぜひとも仲良くなっておきましょう。撮影:石塚実貴

どうして相手をしてもらえたのかというと、私は、ただ好きな人と遊びたいだけのアホなので、「この人脈をいつか仕事につなげてやろう」という下心が全くなかったからだと思います。目の前にいる相手から「利用してやろう」とギラギラした気持ちが垣間見えたとき、人は悲しくなります。私も最近、それを何度か経験しました。とっても寂しかったな。

そう思うと、仕事と恋愛って、ちょっと似ているところがあると思いませんか?いい仕事といい恋愛は、エネルギーが対等。片方の想いだけでは成立しないんです。

次ページ 「講座に通った人の『いま』」へ続く

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