【経緯まとめ】五輪エンブレム、盗作疑惑を改めて否定も現行案取り下げ―海外メディアも話題に

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東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は1日、都内で行った会見で、佐野氏がデザインしたエンブレムの使用を中止することを発表。あわせて、新たなデザインを選び直すことも明らかにした。同日行われた、遠藤利明五輪担当相や森喜朗元首相、舛添要一都知事ら6人が出席する関係者間の調整会議により決定した。

取り下げ「盗作訴訟問題とは無関係」

リエージュ劇場ロゴ制作者のオリビエ・ドビ氏による、IOC(国際オリンピック委員会)に対するエンブレムの使用差し止め訴訟に端を発した、一連の騒動。組織委はこれまで、「両者はまったく異なるもので、佐野氏のデザイン案にはオリジナリティが認められる」とし、取り下げは行わず、現行のデザインを継続して使用する姿勢を貫いてきた。

今回の取り下げ決定にあたっても、盗作の疑惑を改めて否定。「リエージュ劇場のロゴとは起点となるコンセプトが異なり、細部を見れば『似ている』ところもあるが、それ以上に異なる点も多い。佐野氏本人や、審査委員会の判断を鑑み、今でも盗作ではないと確信している。取り下げは、こうした一連の疑惑や訴訟問題とは無関係。訴訟問題にも関わる事項であり、これは改めて強調したい」と1日の会見に臨んだ組織委の武藤敏郎事務局長は話す。

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