三省堂書店の内田さんが、冒頭、自分の書店員としてのキャリアになぞらえ、この24年間を次のように三分割してまとめてくれた。
最初の8年=「何もしないで売れる時代」
次の8年=「工夫しないと売れない時代」
直近の8年=「何をしても売れない時代」
なるほどなあ、とうなずかれる方も多いだろう。直近の「何をしても売れない」は、あきらめからそのように定義したものではない。これは、「今までのやりかたでは」ということ。書店にとって、いまたしかに大変に厳しい時代なのだろうが、ただ、書店員は手をこまねいているわけではないのだ。