「宣伝会議」12月号(11月1日発売)に、ニューヨーク視察研修ツアーのレポートを掲載します。視察から見えてきた米国広告ビジネスの今、そして日本の広告界がめざすべき方向性を5つのキーワードで捉えます。こちらも、ぜひご覧ください。
世界最大のエージェンシーホールディングカンパニー・オムニコムグループの傘下で、カッティングエッジなクリエイティブを多く生み出すことで知られるTBWA\Worldwide。世界99カ国323のオフィスで1万1000人以上の社員が働き、日産、マクドナルド、Airbnb、ゲータレードなど、世界に180のクライアントを抱える巨大エージェンシーだ。
社員一人ひとりがクリエイティビティを最大限に発揮するために、TBWAがグローバルで共有している考え方・視点が「Disruption(ディスラプション:創造的破壊)」である。
元は「崩壊」「混乱」を意味する言葉だが、TBWAでは「Disruption defines a vision that breaks market conventions and creates a new platform for growth.(ディスラプションは、既存マーケットの慣習を打ち破り、新たなマーケットシェアの獲得や企業の成長に向けた新たなプラットフォームをつくるためのビジョンを見つけ出すこと)」と定義づけ、他社とは一線を画すクリエイティブワークの方法論として長年にわたり用いてきたもので、現在では多くのマーケターやクリエイターにも使われるキーワードとなっている。
