[鶴屋百貨店×岸勇希のアイデア会議]熊本一愛される店をめざして—老舗百貨店の自己革新を共に歩む

——11月にスタートした「鶴屋ラララ大学」とは?

岸:

鶴屋の従業員は日々の業務で、担当している商品や分野について専門知識を深めていきます。気がつくと、その商品のことが好きになっていて、好きだからこそ、より詳しくなっていくわけです。僕も現場の方と話すたびに、その博識に感心させられます。でも、こうした知識は残念ながら売場で話すと、セールストークとも受け取られてしまいます。お客さまにとって役に立つ情報であるにも関わらず、です。もったいないわけです。だったらいっそ売り場ではなく、講義としてお客さまに届けてはどうだろう。そんな発想から生まれたのが「鶴屋ラララ大学」です。従業員が先生。お客さまが生徒の大学です。クリックひとつでものが買える時代、「何を買うか」よりも「誰から買うのか」が大切になります。鶴屋という百貨店の価値は「人」にあることを、鶴屋ラララ大学を通じて体現しようとしているのです。このプロジェクト、注目すべきは「講師をやりたい」と社員自らが立候補して成立していることです。もちろん教壇に立つまでは猛特訓ですが、そんな講義は、お客さまから大好評をいただいています。

続きを読むには無料会員登録が必要です。

残り 635 / 3190 文字

KAIGI IDにログインすると、すべての記事が無料で読み放題となります。

登録に必要な情報は簡単な5項目のみとなります

「AdverTimes. (アドタイ)」の記事はすべて無料です

会員登録により、興味に合った記事や情報をお届けします

この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

この記事を読んだ方におススメの記事

    タイアップ