単体の広告会社としては世界最大規模である電通。2013年に英国の広告会社イージス・グループを買収し、グローバル化を推進している。顧客企業にもグローバル展開している企業が多く、立案する広告戦略も世界各国におよぶケースがある。そんな同社が海外とのコラボレーションツールとして選んだのが「Dropbox Business」だ。なぜ、電通がDropboxを導入したのか、その狙いから効果的な活用方法について、電通の安藤愛氏にDropbox Japanの植山周志氏が聞いた。
電通 グローバル・ビジネス・センター グローバルメディア&デジタル室 グローバルメディア1部 シニア・メディア・マネージャー 安藤愛 氏
Dropbox Japan Conversion Marketing Japan Lead 植山周志 氏
Dropbox Japan Conversion Marketing Japan Lead 植山周志 氏
コラボレーションツールとしてDropboxを活用
植山:
Dropboxは多くの広告会社が活用しています。なかでも電通さんには、いち早く「Dropbox Business」を導入してもらいました。安藤さん自身もヘビーユーザーとして使っているとのことですが、電通さんではどのようなシーンでDropboxを活用していますか。
安藤:
当社のお客様には世界展開しているグローバル・カンパニーがとても多くいます。そのため、広告戦略の立案もグローバルで進めており、海外のグループ会社や協力会社と連携しながらプロジェクトを遂行しています。私が所属する部門は、そうした海外との円滑なコミュニケーションを実現させることが役割です。
ただ、一口に広告戦略といっても、国や地域ごとの特性とマッチした企画を立てなくはなりません。たとえば企画書を作るにしても、1~10ページは東京の本社が担当する「日本市場における戦略」で、11~20ページまでの欧州や米国市場に関しては現地の会社が作成といった具合に、チームで仕上げていくことが多いのです。
メールでやり取りしていると、データのバージョンがいくつも増えて、どれが最新版かがわからなくなります。Dropboxであれば、1つのファイルをみんなで作業できるので、その心配はありません。
