ライオンは3月16日、台所用洗剤「CHARMY Magica(チャーミーマジカ)」で、除菌性能を高めた「Magica 除菌+(プラス)」と、洗剤の香り・ニオイを抑えた「Magica 無香性」を発売する。
「CHARMY Magica」は2015年1月に発売の新ブランド。調査会社インテージのデータでは、台所用洗剤「CHARMY Magica」は、15年1月~12月の売上高が前年比29%増で伸長。市場全体は5%増で、順調にシェアを拡大している。
台所用洗剤市場は、花王「キュキュット」とP&G「ジョイ」の2大ブランドが席巻する。台所用洗剤は、世帯普及率がほぼ100%。後発の「CHARMY Magica」は、シェアの拡大を続けることが課題となる。
新商品の「Magica 無香性」も、購入商品を切り替えるきっかけとなりそうだ。「香りのなさ」を前面に押し出した製品はあまりなく、通販サイトなどのレビューコメントでも「においのキツくない商品がほしい」という声は少なくない。
1日に5回以上洗う人が20%超、しかし商品関与度は低い


発売に伴いテレビCM「ブランド」篇(写真上)をオンエア。断続的に、第二弾「実感」篇(中)、第三弾「演説シーン」篇(下)を放送した。いずれも、生活感のない場面から始まるが、実は手元でお皿を洗っている、という意表をつく企画。従来ブランドとの差異化を図った。新商品発売で第四弾の放送も始める
日本では食器洗い機が普及しておらず、2014年5月時点の全国の食器洗い乾燥機(ビルトイン型・卓上型)の普及率は平均28.4%(パナソニック、三菱総研調べ)。むしろ日本人の1日の食器洗い回数は増えており、ライオンの調査では5回以上という人も20%以上いた。また、掃除や洗濯などよりもおっくうさを感じる人が多く、食器洗いは「キライな家事」トップでもある。
