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PS4、「一家に一台」時代の復権に向けたブランドキャンペーンを展開

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「一家に一台」の時代に、いかに近づくか

SIEJAが、ゲームソフトのプロモーションとは別軸で、プレイステーションのブランドキャンペーンを実施するのは今回が3回目。

最初は、1994年に発売された初代プレイステーションの時代。当時の人気ゲームのキャラクターが登場する、「よい子とよいおとなの、プレイステーション」をテーマとしたマス広告を展開した。時間を決めて遊ぶこと、遊んだ後はきちんと片づけることなど、「正しい遊び方」を啓発する内容で、テレビゲームで遊ぶことに対する保護者のネガティブな印象を緩和する狙いがあった。2度目は、プレイステーション3の時代。ユーザーがゲームで遊んでいるときの表情「playface」を撮影するイベント「playface 撮影キャラバン」を東京・大阪エリアで実施し、「心を動かす感動を与える」というプレイステーションの価値を訴求した。

3回目となる今回のキャンペーンは、プレイステーション4の販売が好調に推移していることを背景に実施されるものだ。「プレイステーション1、2、3と比較し、4の全世界における普及スピードは過去最速。国内有力メーカーが、『ファイナルファンタジー』『ドラゴンクエスト』といった人気シリーズの最新作をPS4向けソフトとして発表したこともあり、国内での勢いも増しています。PS3の累計販売台数はすでに視野に入っていますし、それこそ据置型ゲームが“一家に一台”だった時代の、PS1や2の販売台数に肉薄することも可能だと考えています」(須貝氏)。

この勢いを維持・加速するため、既存ユーザーだけでなく、新規ユーザーにもアプローチする、今回のブランドキャンペーンの実施に至った。

スマホ時代の今、あえて据置型ゲームの魅力発信に注力する意義を尋ねると、須貝氏は次のように話した。「世界でも、特に日本はポータブルゲーム機が普及しており、据置型ゲーム機のシェアが低い。ゲーム機を扱う企業として、現在のユーザーのライフスタイルに合わせたゲーム体験を提供することももちろん重要ですが、それだけではなく、据置型ゲームならではの没入体験の魅力を伝えることも大切にしたいと考えています。

さらに、据置型ゲームには、ゲームとしての価値以上の可能性があるとも考えています。例えば『GT』は、独自開発した物理演算エンジンを搭載していて、これによって車の挙動をリアルに再現しています。そのシミュレーション機能の高さから、日産自動車と共同で『GTアカデミー』を展開。『GT』のトッププレイヤーに、本物のレーシングドライバーになるための訓練とコンテストを実施しています。

また、立方体のブロックを使ってゲームの世界をまるごと作り上げることができる『マインクラフト』は、空間認識能力を育んだり、プログラミングや電気工学の素養を身に付けたりと、知育玩具として注目が高まっています。据置型ゲームが、今後ますます進化していけば、現実世界にこうしたポジティブなフィードバックを与えられるものが、さらに増えていくのではと考えています」。


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