4月25日、2020年東京オリンピック・パラリンピックの新たなエンブレムが決まった。スポンサー企業各社も、これから本格的にコミュニケーション活動を始め、2020年に向けて日本全体が盛り上がっていくだろう。
良くも悪くも、これまでの経緯の中で、通常はオリンピック・パラリンピックの象徴として存在するエンブレムが逆に主役となり、エンブレム自体が社会的に注目され、多くのメディアで露出し、人々の目に触れることになった。
スポンサー企業はアイデア次第で、この“エンブレムに対する注目”を自社のコミュニケーション活動に生かせることができるのではないか。今回のオリンピック・パラリンピックでは、エンブレムの利用がスポンサーとしての自社の立ち位置をPRすることに留まらない可能性を秘めているとも言える。
また市松模様のシンプルなデザインだからこそ、そこにそれぞれのスポンサー企業、あるいは見る人の思いが込められるとも言える。各企業のコミュニケーション活動における多様なメッセージとビジュアルの組み合わせでこのエンブレムを通じて、オリンピック・パラリンピックに対する受け手のイメージも多様に広がるのではないだろうか。
2020年の大会開催時、私たちは驚き、そして感動の瞬間を目撃することとなる。そうしたスポーツが魅せる躍動の一瞬と合わせ、このエンブレムも私たちの記憶に長く残っていく。大会開催までだけでなく2020年以降、このエンブレムとともにどんな企業イメージが刻まれるのか。
人の企業イメージは記憶とともに、長く頭の中に残っていく。2020年までの期間限定の視座でなく、その先の未来も見据えた、コミュニケーションを考えることが、この好機を最大限に活用することにつながるのではないか。
※本テーマにて、6月1日発売の月刊「宣伝会議」7月号で緊急特集を実施します。
「東京五輪エンブレム決定!マーケティングコミュニケーションの専門誌編集長が分析」バックナンバー
- 広報の視点から、国民との「合意形成」に手を尽くした新エンブレムを考える ――月刊「広報会議」編集長 森下郁恵(2016/4/26)
- “デザイン”に対する社会の注目を好機に変えるには? ――月刊「ブレーン」編集長 篠崎日向子(2016/4/26)
- 市松模様生かす、2020年ならではの販促の場での表現に期待ーー月刊「販促会議」編集長 小林圭輔(2016/4/26)
- 2020年東京五輪のエンブレムがA案「組市松紋(くみいちまつもん)」に決定(2016/4/25)
- 五輪エンブレム、最終候補に“敗者復活案”の理由(2016/4/08)
- 東京五輪エンブレム、最終候補4作品が決定(2016/4/08)
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