優れた学生を広告業界に 愛知広告協会、ワークショップで地域貢献

広告業界への就職に関心のある学生を対象に、マーケティングプランの立案からプレゼンテーションに至る一連の仕事を体験できるワークショップが名古屋で毎年行われている。愛知広告協会(愛広協)が主催するもので、地元広告界で活躍する人材の発掘や育成を狙いとしている。

「愛広協実践広告ワークショップ」と題し、これまで3回開催した。全国ブランドが課題に選ばれ、その宣伝担当者がオリエンテーションを行う。その課題を受けて、現役のクリエイター2人が加わり学生らと伴走しながら、プレゼンまで指導するという流れ。1日目は講義とオリエンテーションが行われ、1カ月ほど経った2日目には学生全員が講師らを前にプレゼンテーションを行う。参加者全員が「競合」のため、会場は緊張感がみなぎっている。

1日目は講義が中心。(右から)?橋氏、三輪氏、須田氏(1月9日)

今年は1月から2月にかけて行われ、10の学校から40人の大学生・専門学校生が参加した。講師を務めたのは須田和博氏(博報堂)、?橋通仁氏(電通中部支社)、三輪隆彦氏(エフティ資生堂)の3人。課題は資生堂のボディケアブランド「SEA BREEZE(シーブリーズ)」だ。高校生をメインターゲットとしているシーブリーズは参加者にとっては身近なブランドといえるが、広告主が採用できるような企画を出すことは容易ではない。そのことが学生にとって、広告の仕事の楽しさだけでなく、難しさや奥の深さを知ることにもつながっている。

2日目はプレゼンの場で学生らが自らの企画をアピール(2月6日)

今回グランプリに選ばれたのは、金城学院大学(名古屋市)国際情報学部4年の真弓渚さんの企画だ。高校生を中心に、甲子園で応援する人をターゲットにしたもので、スタンドでの一体感の共有からユーザーが自ら拡散していく仕掛けを考えた。真弓さんは今回の受賞を経て、「これまでの『広告業界ってかっこいい』という漠然とした憧れから、『この世界に仲間入りしたい』という目標に変わりました」と述べた。学んだことを就職活動でも生かしたいと意気込む。

ワークショップの仕掛け人である愛広協の祖父江治朗常務理事は、開催の狙いについて「将来広告業界を目指す人材の育成のみならず、優秀な人材の就職活動につなげたいと考えていた」と話す。そのため、企画にあたっては学生へのヒアリングを重ね、表彰式でプロのクリエイターと触れ合う場を提供するなど学生のためになるような工夫を凝らしてきた。そうした甲斐もあって、「(学生だけでなく)企業、学校関係者双方からも賛同をいただいている」と手ごたえを感じている。

一方で、課題も見えてきた。「受講生のプレゼンテーションは回を重ねるごとに素晴らしいものとなっているが、時にみな同じに見えてしまう」(祖父江氏)。博報堂の須田氏もこの傾向について、講評の場で「フォーマットの蔓延」と表現したという。祖父江氏は、「こうした課題についても解決しながら、ワークショップをさらに意義あるものにしていきたい」と述べた。


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