「地味だと言われるけれど、色に依存したくない」東京五輪エンブレムのデザイン思想

このエンブレムは「サイバーパンク」だと思っている

「エンブレムが発表されてから、会ったこともない学者の方がこの紋様の作り方を解説していたり、勝手にジェネレーターみたいなものが作られていたり。本当にSFみたいだと思って。集合知によるものづくりが、長らく夢だったんです。市松模様だから『伝統』みたいに言われるけど、言ってみれば、これはサイバーパンク(個がより大きな構造の中に取り込まれていく意)でもあります。僕自身は、『算数』以上のものはわかりません。けれど、このエンブレムが新しい世界への扉を開けてくれる気がしています。すごい才能とこのエンブレムが出会って、想像もしなかった表現が出てくるかもしれない。プログラムを習っている子どもが考えてもいい。自分が作った仕組みが集合知の上でどう花開くかに期待しています。もちろん著作権で守られているものですが、構造そのものはむき出しですからね。そういう意味で、これは僕の幾何学の集大成ではなくて、このエンブレムはこれからなんです」。

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