2016年6月に本格始動したLINEの運用型広告「LINE Ads Platform」。MAU(月間アクティブユーザー)6200万人のLINE上のタイムラインや、4100万人のLINE NEWSのユーザーにアプローチでき、国内で最大級のリーチを誇る点が魅力だ。リリースからまだ3カ月しか経っていないが、加速度的に出稿企業が増えているという。なぜこれだけの短期間で広告主からの支持を得ることができたのか、そしてLINEの広告事業は今後どこへ向かおうとしているのか、同社のLINE Ads Platformビジネス推進室 セールスチーム マネージャーの池端由基氏に聞いた。
圧倒的なリーチ規模を誇る「LINE Ads Platform」
—2016年6月、LINEがついに運用型広告に参入にしたと話題になりました。まずは、その「LINE Ads Platform」の特徴から教えてもらえますか。
すごく簡単に言うと、LINE本体とLINE関連サービスに対して、運用型広告が出稿できるプロダクトということになります。現在は、LINE上のタイムラインとLINE NEWS、1000を超える掲載先を持つスマートフォン向けアドネットワーク「Hike Network」へ広告が掲載できます。
公式アカウントやスタンプなどの従来の広告プロダクトは費用が高くて使えなかったという広告主の方も、LINEの大規模ユーザーに対して低予算からリーチができ、さらにLINEの持つオーディエンスデータを活用したターゲティング配信が可能になった点がまず大きな特徴です。
—この3ヶ月で感じている「LINE Ads Platform」の手応えは?
コスメやゲーム関連のお客様の出稿が増えています。CPA(顧客獲得単価)やCPI(インストール単価)といったパフォーマンスを期待している広告主が多い傾向にありますね。また、ユーザーがフォローしているアカウントやダウンロードしているスタンプの傾向から推測したオーディエンスデータを使ってターゲティングができるのですが、実際の運用成績をみていても、精度が高いことが分かってきました。
特に、広告主からは“新規顧客の流入”が多いと喜ばれています。過去に一度もWebサイトを訪問したことがなかったり、他の広告タグを踏んだことがなかったりする人の訪問率が高く、他社のプラットフォームでは接触できなかった人にアプローチできていると言っていただけていますね。

