【前回コラム】「ダイノジ大谷さんがラジオCMに初挑戦!完成した「PASSO」のCMを公開します(ゲスト:大谷ノブ彦さん)【前編】」はこちら
今回の登場人物紹介
※本記事は8月13日放送分の内容をダイジェスト収録したものです。
熱すぎる、好きすぎるモノが面白がられる
中村:先週に引き続き、ダイノジ・大谷ノブ彦さんをゲストにお迎えしてお送りします。10月には主催イベントのフジソニック&マグロックがあると。
大谷:静岡県清水でやります。
中村:DJダイノジで出演されるということで、先週も少しお話しがありましたが、文化祭、学園祭みたいな雰囲気を大事にするDJをなさるという。
大谷:DJは、90年代は音楽をよく知っていて、仕分けをする人に対してベットするみたいな感じがあったと思います。要は、この人のことを信頼するということで、それがブランドになると。でも、明らかに今は「お客が主役」の時代で、それはクリスマスよりもハロウィンのほうが上みたいなのと一緒だと思いますが、参加してSNSでつぶやくことが連動している時代なので、僕は主役の彼らが好きなものを肯定するという感じでやってます。
DJも好きすぎれば絶対ボケになるんですよ。これは大事なことで、今は悲惨な状況にあっても、時間が経てばウケるんです。悲惨なら悲惨なほどいいんです。そのときは全くウケてないからよくて、逆にややウケだと最終的にウケないんですね。それと似てるのが芸人のコンテンツというか、西野くんも「肩書問題」と言ってたけど、お笑いやDJを真剣にやるじゃないですか。そうすると、「本職は何ですか?」みたいなことを言ってくる人がいるんです。
真剣だから面白いんだよと。こんなの1年後にどれだけ笑いになるかっていうことなんです。芸人も今、緩やかにそうなってきていて、この間、吉本の企画で長岡花火の昼間に漫才があって、その司会をやってきたんです。今は大地(洋輔)がミュージカルをやってるから僕1人で。新潟のスター・横澤夏子と笑い飯もいて、僕は知らなかったんですけど、笑い飯の哲夫くんって花火の解説が半端なくて、DVDも出してるんですよ。
澤本:花火の解説がすごいんだ。
大谷:今、日本で一番うまいです。聞いてたら、解説の横にいるアナウンサーがしゃべる隙がないんです。「どこでどういう花火が見られる」というのを全部説明するんですけど、超絶面白くて。あと、トータルテンボスの藤田くんは高校野球のことを熱く語るみたいな。『アメトーーク!』でも最近評判がいいものって全部そうです。面白エピソードをしゃべるためにやってるんじゃなくて、好きすぎるもの。たとえば、高校野球好き芸人だったら、スピードガンを持って、気づいたら中学野球を見てる芸人がいるんですね。
一同:笑
大谷:人力舎にそういう子がいるんですよ、いけだてつやくんという。好きすぎる、熱量がありすぎるというのが、一周したら面白くなってるんです。だから、本人が批評性を持っているというよりも、好きすぎるというボケになったほうがいいかなと。だから、僕もDJをその空間の中でものすごく熱くやります。
だって、チャカしてやったら、それが本気で好きな子は傷つくじゃないですか。ラジオで言うと、浜崎あゆみさんがオールナイトニッポンをやったときに初めて生い立ちのことを語って、当時の女子高生たちが「あゆって自分たちのために歌ってくれるんだ」って感動していた裏で、伊集院さんはずっと浜崎あゆみの口調でラジオをやっていたっていう。
一同:笑
大谷:俺はこの両方が大事だと思うんです。ハロウィンで仮装していく子たちも肯定したいし、「なんで人ごみの中で仮装して行ってるんだよ」という奴のことも肯定したい。どっちも今あるべき時代なんですよ。昔のDJはこっちが正しくて、こっち側、あっち側と仕分けすることをやっていたことだと思うんです。だけど、俺はどっちもいいじゃん、どっちもかわいいじゃんって。どっちも悪くないんちゃう、みたいなことをDJでやりたいという感じですね。
中村:それは広告的な感じですね。コミュニケーションを考えるみたいな。
大谷:それはすごく思います。シリアスって時間が経ったらコミカルになるし、コミカルはもしかしたら時間が経つとちょっとシリアスなものになっちゃったりする、みたいなことのほうが面白い。だから、叩かれにいくというのも、叩かれてみたいと思うのも、うまいこといい感じで便乗できたらいいなぐらいに考えていますね。
権八:DJダイノジでDJをやるときの曲は、どれぐらいの幅で用意するんですか?
「澤本・権八のすぐに終わりますから。アドタイ出張所」バックナンバー
- 語り出すと止まらない!櫻坂46の魅力(遠山大輔)【後編】(2024/4/30)
- サムライマックのCMに「ありがとう」と言いたい(遠山大輔)【前編】(2024/4/26)
- すべての役がターニングポイント(前田弘二・倉悠貴)【後編】(2024/3/14)
- この映画が大変な人の逃げ場になればうれしい(前田弘二・倉悠貴)【前編】(2024/3/12)
- 3期生のおかげで、櫻坂46がパワーアップした(藤吉夏鈴&山﨑天)【後編】(2024/2/22)
- 櫻坂46は格闘技。裏は戦場だけど、ライブが好き(藤吉夏鈴&山﨑天)【前編】(2024/2/21)
- 芸人と広告クリエイター、それぞれのアイデア発想法(ハナコ・秋山寛貴)【後編】(2024/2/08)
- 広告好きな芸人が、広告から学んでいること(ハナコ・秋山寛貴)【前編】(2024/2/06)
新着CM
-
AD
宣伝会議
【広報部対象】旭化成のグローバル社内イベント成功事例を紹介
-
クリエイティブ
書くことを書く。書く人のために。(三浦麻衣)~『言葉からの自由 コピーライターの...
-
マーケティング
「からだにユーグレナ」ブランドデザインを刷新 新タグラインは「地球健康食」
-
マーケティング (コラム)
流動するクリエイター市場 視野が狭ければ可能性まで狭めてしまう
-
クリエイティブ
やり口と出会いのひきだし(鳥居薫)~『門外不出のプロの技に学ぶ 映像と企画のひき...
-
AD
Bigdata × Technology 未来の価値を創造する データソリューシ...
-
AD
特集
効果がわかる!デジタルOOHの活用事例
-
販売促進
亀田製菓、お菓子の「粉」だけの提供で客層拡大 「ハッピーターン」の粉が当たる施策
-
販売促進
ロート製薬、既存事業をペット向けに横展開 犬用サプリ「ロートV5わん」発売