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訪日外国人の行動をわかりやすく可視化。電通が提供する行動分析ソリューション「いいデータ」

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データをわかりやすく可視化、行動につながるファインディングスを

「いいデータ」は、乗り換え案内アプリや手帳アプリなど訪日外国人がよく利用するアプリ経由で、国籍などの属性情報や、位置情報を取得している。どの街にどこの国から来た観光客が何人いるのか、また各国の観光客の周遊ルートなどを、位置情報を基に解析。さらに、それを表やグラフを活用し、わかりやすく可視化して提供している点に特徴がある。

「いいデータ」の操作画面。訪日外国人の周遊ルートを地図上にヒートマップ形式で表示。最も活発な行き来のあるルートは赤、その次は黄色など、色で瞬時に判別できるようにしている。

重要なことは、「データの解析で終わるのではなく、即プロモーションに生かすためのファインディングスを得ることだ」と満居氏は話す。

大量のデータを眺めているだけでは、なかなかそこからプロモーションのヒントは得られない。忙しい販促の現場ではなおさらで、絶好の時機を逃しかねない。

「以前、ある自治体(A市)の方と一緒に調査を行った際、A市に行き来している国籍Bの方々(以下B人)の足取りを調べてみると、鮫洲が上位にランクインしていた。鮫洲は運転試験場がある場所。ひょっとしたらB人が国際免許の手続きで来ているのはないか、なども考えられるが、こういうものが、まさにファインディングス。“鮫洲”で“B人向け”といった、今までは思いつきもしなかったプロモーションが検討できるようになる」(満居氏)。

都道府県別の滞在・ユーザー数も把握できる。

企業、自治体の自発的なデータ活用を促したい

2016年8月にリリースされた「いいデータ」だが、満居氏は今後も機能開発を継続して行い、また将来的に提携先のアプリ事業社も増やしていきたいと考えている。「例えばSNS系アプリや決済系アプリなどと連携し、訪日外国人がどういった嗜好性を持っていて、どのようなものを購買しているかまで追えるとさらに有益なファインディングスを提供できる。様々な切り口の分析メニューを開発していきたい」。

誰もがスマホを持ち、消費者のデータを取得しやすいデジタル環境で、データを通じた消費者理解の重要性が叫ばれて久しい。しかし現時点では、一部の知識を持った限られたマーケター、アナリストにしか扱えないデータが大半であるのが現状だ。「データにアクセスする人にとって、シンプルでわかりやすいもの。ユーザー視点に立ったUI・UX設計を心掛け、結果的にデータ分析の敷居を下げていきたい」と満居氏。

「いいデータ」を通じて、利用者の側にデータ活用した成功体験を積んでもらいたい。それによって自発的なデータ活用を促していければというのが、満居氏が描く未来だ。

「自発的なデータ活用があって、私たちが提供するデータも生きてくる。利用者とともに、成長していく。そんなサービスを目指したい」と考えている。

株式会社電通 ビジネス・クリエーション・センター
満居優氏

初期配属は新聞局。地方新聞社と連携して、地方におけるクライアントのマーケティング課題解決に従事した後、2015年より現局に異動。現在は新規事業やサービス開発案件に携わる。

 


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