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コラム

【閲覧注意】鬼ムービーのガチすぎる動画教室

企業とインフルエンサーの関係を深めるカギを握るのは、いい「企画」

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ファンと同じ目線が人気の秘訣

インフルエンサー(Influencer)って、耳にしたことありますか? 固定ファンを持ち、そのファンをハブにして、世の中に「影響力(Influence)」を持つ「人(er)」のことです。今、その影響力たるや、マスメディアにも匹敵するといっても過言ではありません! 近年、「人がメディアになった」なんていわれますが、まさにそれを体現しているといえるでしょう。

それって「芸能人」のこと? いいご質問をありがとうございます。いえ、芸能人もインフルエンサーに含まれますが、イコールではありません。TV界でいえば、芸能人がインフルエンサーになっているケースが多いですが、ラジオ界だと人気DJとか、雑誌界でいえば、プロのカリスマモデルはもちろん、読者モデルだってインフルエンサーになり得ます。

ネット界だと、Twitter やYouTube、ニコニコ動画、C Channel、MixChannel、SnapChat、Instagramなど、それぞれが活動している「場」に、それぞれのインフルエンサーが存在します。例えば、YouTubeをメインに活動している方(YouTuber)だと、HIKAKINさんとか、はじめしゃちょーさんとか、ですね。

HikakinTV

ネット界におけるインフルエンサーのプロフィールは、文化人や批評家の場合もあれば、実業家や社長、パフォーマーにアーティスト、料理人など、非常に多岐にわたっています。なんなら「一般の学生」の場合だってあります。

例えば、Instagramに毎日投稿をしている、いわゆるインスタグラマーのmoron_nonさんは理系の女子大生。来年の春から社会人になるのですが、すでに6万人ものフォロワーを持っています。彼女のInstagram投稿には、3,000もの「いいね」がついたり、コメントがついたりと、反響がたくさん! これって、フォロワーに対してかなりの影響力を持っているといえますよね。こんなふうにポップでかわいい彼女の世界観に対してたくさんのファンがついていることからわかるように、一般人だって、立派なインフルエンサーになり得るんです!

このように、ネット界では特に、インフルエンサーは生活者にとって非常に「身近な存在」なんです。

スマホ時代の人気者は、距離の近さがカギ!

でも、どうしてネット界では、インフルエンサーと生活者の距離が近いのでしょう。

以前、前述のHIKAKINさんやはじめしゃちょーさんなどの人気YouTuberが所属する、株式会社UUUMの役員・市川義典さんにお話を聞いたことがあります。彼らの人気の理由を尋ねると、「YouTuberは、常にファンと同じ目線だからではないでしょうか。コメントには即座に返信するし、『みんな!』の代わりに『そこの君!』と話しかける。スマートフォンを介してはいるものの、いわゆる1to1のコミュニケーションをしているからだと思います。今の時代ならでは、ですよね」と話してくれました。

普段、自分たちがSNSでコメントするのと同じ感覚とスピードで、会話を返してくれる。それも、わずか自分と15センチと離れていない、スマートフォンの中で。TVみたいに3メートルも離れて観賞するデバイスでは得られない、「友だち」感覚の親近感が醸成されるのは間違いないですよね。だから、つい真似したり、参考にしたり、好きだと思ってしまう。イベントを開けば、長蛇の列だってできちゃう。スマートフォンなどが実現した物理的に距離の近いコミュニケーションが、心理的な距離も縮めた典型的な例ですよね。

次ページ 「企業とインフルエンサーのもっと「いい関係」」へ続く