クラウド型eコマースをグローバルで提供するデマンドウェアは9月16日、リテール(小売業)に関する最新の戦略やソリューションについて紹介するカンファレンス「Demandware Retail Connect 2016」を東京都内で開催した。企業のマーケティング、IT、経営戦略室、MD部門のリーダーが数多く参加したイベントの中から、注目を集めた基調講演をレポートする。
「デモクラタイゼーション時代におけるリテールの成長促進と変革」
登壇者:デマンドウェアCEO トム・エブリング氏
まずはデマンドウェアの近況についてご紹介します。お陰さまで、デマンドウェアのソリューションを利用しているパートナー企業はグローバルで400社、約1800サイトになりました。これらの企業は50カ国以上にわたり、我々のプラットフォームを活用しているECサイトの総売上高は150億ドルを超えています。
近年は、日本を含めアジアのビジネスが大きく成長しています。特に、中国においては2014年から2015年にかけて、私どものECサイト経由の売上額がおよそ5倍に増えています。日本でのお客様数も増え、今年で25社となりました。最近では、ユニクロが5カ月という短期間でECサイトをローンチし、我々の「スピードマーケット賞」を受賞しています。こうしたイノベーションが当社のコミュニティで起こっていることは、非常に素晴らしいと言えます。
また当社の調査によると、スマートフォンなどのモバイルからECサイトの利用や注文がとても増えています。そのため小売業社にとってモバイル戦略は重要になっていると言えます。
もう一つ重要な点としては、小売業社のサイト来訪の2〜3%がソーシャルメディア経由になっていることでしょう。3%という数字はあまり大きくないように見えますが、昨対比で55%も伸びています。つまり、成長が著しく、将来大切になるチャネルと言えます。
