
3回にわたって掲載してきたOKIデータのプロフェッショナル向けプリンター「MICROLINE VINCI C941dn」体験レポート。最終回は販促を中心としたマーケティングサービスを提供するCDGに実機を貸し出し、実際の使用感を聞いた。
プロモーションの企画制作を得意とするCDGは、さまざまな素材を効果的な販促ツールに展開している。今回は数々のダミーサンプルを制作してもらった。
「MICROLINE VINCI C941dn」実体験レポート
――実際に使用してみていかがでしたか。
「MICROLINE VINCI C941dn」。特色ホワイトまたは特色クリアーに対応したプロ用A3ノビカラーLEDプリンター。写真左/左から、CDG企画営業の奥村昌史氏、澤井勇人氏、クリエイティブの高島いづみ氏、佐伯隆義氏。
佐伯氏
「思ったより、使いやすかった」というのが第一印象です。操作が複雑かと思い身がまえていたのですが、簡単でしたね。印刷スピードも早いので業務では助かります。普段は4色オフセット印刷を基準に企画してしまいがちなのですが、透明フィルムを活用できることを前提にすると、アイデアの起点も変わり、販促ツールへの展開も広がります。その点が面白いと実感しました。
――このタンブラーは、まさにアイデアの起点がユニークなものの一例ですね。高島氏
タンブラーはふつう、カップの外面に向けてデザインが見えますが、内側のほうから見えるビジュアルもあったら面白いのではないか、と考えたんです。透明フィルムのダミーサンプルを内製できるからこそ、生まれたアイデアですね。
――アイデアをタイムリーに形にできると、提案時にも有利に働きそうです。奥村氏
営業担当としても、これはとてもよいアイデアだと思いました。仮に、「モノ」としてタンブラー制作を提案すると、結局は単価の勝負になってしまいがちです。けれど、こうしたタンブラーのようにギミックを用意して、ひと目見れば伝わるようにすると競合優位性が格段に上がります。
澤井氏
付加価値のある提案ができそうですね。アイデアや企画があるだけで、同じタンブラーでもインパクトが出せるし、印象にも残りやすい。こういうダミーサンプルをタイムリーに出せるのは大きいと思います。