ビジネス向けプラットフォーム「LinkedIn」が日本での営業活動を強化している。2016年11月にはLinkedInの運用型広告を解説したWebサイト「LinkedInマーケティングソリューションズ」をオープンし、積極的な情報発信を始めた。そこで今回は、LinkedInで東南アジア・北アジア、および日本地区の責任者を務めるアサーフ・タノポルスキ氏に、LinkedInの広告プラットフォームとしての強みや、今後の日本での展開について聞いた。
—LinkedInは現在、世界でどのぐらい活用されているのでしょうか?
LinkedInは世界最大のビジネスネットワークとして、200を超える国と地域で4億6700万人が利用しています。この数字は日々、増え続けており、1秒間に2人以上というペースで新しいユーザーが新規に登録をしています。中でも、アジア太平洋地域の成長率は高く、現在では1億500万人のユーザーが登録しています。
LinkedInはこのような巨大なプラットフォームを構築することによって、B2Bビジネスを行うマーケターにとっては欠かせない存在となっているのです。
— FacebookやTwitterといった他のプラットフォームにはないLinkedIn独自の強みは何でしょうか?
LinkedInの最大の特徴は、ビジネスに特化したネットワークとコンテンツプラットフォームであるという点でしょう。ユーザーの多くは、それぞれのビジネス領域において成功を得るために、LinkedIn上で同僚とつながったり、自分が所属する分野のユーザーをフォローしたりして、最新の市場トレンドをフォローしているのです。
そして彼らは勤務先、学歴、取引先など、ビジネス上で重要になる情報をLinkedInで公開しています。新規会員登録を行う際、他プラットフォームでは必要情報が比較的自由である反面、信頼性やプロフェッショナル性を欠いた情報を登録しているのですが、LinkedInでは他人から見た自分の姿をより洗練されたものにしようと努めるため、正しい情報が登録されます。このように我々はユーザー自身が登録した「推測ではないデータ」を多数保有しているため、広告プラットフォームとして企業が顧客と結びつく上で強力な手法となるのです。

