1988年に東日本旅客鉄道の戦略子会社第1号として設立されたジェイアール東日本企画(以下、jeki)。同社は昨年12月に、関西と中部エリアの支社開設準備室を設置した。その狙いを、両準備室の室長である稲葉氏、鳥居塚氏に聞く。
満を持しての支社設立 広告会社の企画力で勝負
鳥居塚:
進出の目的は2つあります。
首都圏に次ぐ規模である関西・中部のマーケットに拠点を置くことで、クライアントの要望に、よりスピーディかつきめ細かく対応できるようにすること。これは以前からお客さまより、要望いただいていたことです。もう1点が、各エリアで新しい営業機会を獲得することです。両エリアは、まだまだ潜在力のある市場だと考えています。
稲葉:
これまでも関西・中部エリアに宣伝機能を持っているクライアントとのお取引はありましたので、距離の壁をなくすことで、コミュニケーションの頻度を上げ、提案の質を高めていく狙いもあります。私たちjekiに対して、交通広告中心のイメージを持たれている方もいるかもしれませんが、すでに扱いメディアもクライアントの幅も広がり、総合広告会社へと成長を遂げています。今回の支社開設の決定は、総合広告会社として課題解決力で勝負ができる環境が整ったという判断があってのことです。
鳥居塚:
広告会社上位10社の中で最も歴史の浅い当社は、他の広告会社と同じような提案をしているわけにはいきません。常に「今までとは違った視点で提案すること」が求められ、それが新しいことに挑戦できる企業のDNAにつながっていると思います。
