美容専門家であり、インフルエンサーでもあるライターを多数抱え、明確なターゲットとコンセプトを持つ3つの美容メディア「日本すっぴん協会」「LBR」「LAR」を運営する企業・あゆみ。同社が昨年行ったパナソニックとのタイアップ施策において、大きな成果を出したポイントとは。あゆみのメディア事業責任者である扇英資氏と、パナソニックのビューティ商品宣伝担当の美濃部愛理氏に話を聞いた。
<登壇者>
・あゆみ メディア事業責任者 扇 英資氏
・パナソニック ビューティ商品 宣伝担当 美濃部 愛理氏
「共感」に重きを置いたパナソニックの広告宣伝戦略
美濃部:
パナソニックの美容家電“パナソニックビューティ ”では、メインターゲットを20代後半から30代前半に、またコアターゲットを28歳と明確に絞って、「28歳のリアル」をキーワードに、広告宣伝活動を行っています。マスメディアでは、彼女たちの生活導線に合わせたチャネルを選んで、発信しています。一方で日常生活に欠かせないスマホやWebでは、ターゲットに刺さるメディアに絞り込むと同時に、特に近年はお客さまの「共感」を得ることを目的に、Webやイベントなどでの体験価値に重きを置いています。
扇:
広くリーチするマスメディアを中心とした広告から、より個を対象にしたアプローチにシフトしているということでしょうか。
美濃部:
そうですね。私たちは「『個』へのアプローチによるお客さま接点強化」と呼んでいるのですが、クラスターを絞って、マスメディアでもオンラインメディアでもライフスタイルや趣味嗜好にあった最適なコンテンツやクリエイティブを、より効果的かつ効率的に出し分けていけるように努力しています。空中戦と地上戦のバランスも大事です。そういった活動の中で、課題であり目標でもあるのが、「共感」を得るためのコミュニケーションです。
