グラフィックデザイナー亀倉雄策の生前の業績をたたえ、グラフィックデザイン界の発展に寄与することを目的として設立された亀倉雄策賞。第19回は、キギ 渡邉良重氏による洋菓子のパッケージデザイン「AUDREY」に決定した。その受賞記念展「絵をつくること」が、4月4日よりクリエイションギャラリーG8で開催される。
渡邉氏は、1986年宮田識デザイン事務所(現・ドラフト)に入社。2012年に植原亮輔氏と共にキギを設立。アートディレクター、グラフィックデザイナーとして、自ら手がけるイラストレーションを主体に、独自の世界観で作品をつくり出している。
現在もドラフトのプロダクトブランド「D-BROS」のディレクターを務めながらも、糸井重里氏が主宰する「ほぼ日」と洋服のブランドCACUMA(2013年~)を、さらに滋賀県の伝統工芸の職人たちと、陶器・家具・布製品などのブランドKIKOF(2014年~)を立ち上げ。また、デザインワークの流れの中で作品制作をし、展覧会を行っている。
受賞作は、日本各地から厳選したいちごを主役に、世界のチョコレートを使ったスイーツ専門店「AUDREY」の一連のパッケージ。選考会では、「渡邉氏の作品が、かつての『個』の表現から、近年、時代を象徴するデザイン表現に変わってきている」、「文字や余白の白を生かしたデザインが氏のイラストレーションの世界観を一層引き出している」など、高く評価された。
会場では、受賞作「AUDREY」のパッケージとともに、これまで渡邉氏が手がけてきたイラストレーションの仕事や作品を展示する。4月28日には、井上庸子氏、服部一成氏を招き、トークショーが開催される(要申し込み)。
第19回亀倉雄策賞受賞記念 渡邉良重展 「絵をつくること」
会期:4月4日(火)~5月20日(土)
会場:クリエイションギャラリーG8
時間:11時~19時
休廊:日曜・祝日と4月29日(土)〜5月7日(日)は休館 入場無料
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