魅力的なブランド体験をつくるデジタルリードエージェンシーのかたち

広告マーケティング領域にデジタル活用が欠かせなくなった昨今、国内でもデジタル領域に特化した「デジタルリードエージェンシー(DLA)」とパートナーシップを結ぶ企業が目立つようになってきた。その背景や、DLAと組むメリットは何か。デジタルとアナログを融合したマーケティング術で成功を収めているアイ・エム・ジェイ(IMJ)の話から、企業と広告・コンサルティング会社の新しいあり方が見えてきた。

デジタル施策で失敗しがちな日本企業の新たなパートナー

日本では、マーケティング戦略の構築において「デジタル」と「アナログ」の施策が、分かれてしまっている企業が多い。日本企業に多い縦割り組織の壁も、この環境を生み出す要因のひとつになっていると言えるだろう。

しかし顧客視点で考えれば、デジタルもアナログもブランド体験のひとつにすぎない。より魅力的なブランド体験を提供するためには、両社が融合した戦略の立案と実行が欠かせない。その実現のサポートに大きく寄与するのが「デジタルリードエージェンシー(DLA)」だ。

デジタル分野の専門家が各企業に最適なテクノロジー活用を提案し、実現に向けて企業の担当者と二人三脚で企画を進めていく。海外ではすでに多くの企業がDLAとパートナーシップを結び、最新のデジタル技術を駆使したマーケティング活動を展開している。

「日本では聞きなじみがないかもしれませんが、生活者のあらゆるシーンにデジタルが浸透するようになった今、当然コミュニケーションプラン全体もデジタル基点で発想することが求められています。これまでの広告会社だけでなく、DLAのようなデジタル専門部隊にしっかり任せる流れは自然なこと。デジタルは特に、専門的なのに進化のスピードが非常に早い。それを専門にしている人が企業のデジタルコミュニケーションを最適化していくことは、企業の判断としては良いことだし、我々にとっても大きなチャンスだと日々感じています」と語るのは、IMJでクリエイティブディレクターを務める、後藤仁和氏だ。

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