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VOLVOが北欧カルチャーメディア新設、その理由とは──。

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北欧スウェーデンの自動車メーカーであるボルボ・カー・ジャパン(以後 VOLVO)は5月31日、メディア運営やWebサイト制作を手がけるCINRAの運営するカルチャーサイト「CINRA.NET」内に、北欧カルチャーマガジン『Fika(フィーカ)』を開設した。

『Fika』では北欧デザインの基盤を「クラフトマンシップ×最先端技術」と捉え、最先端のテクノロジーを用いるクリエイターが、クラフトマンシップを重んじる職人の仕事場を訪れる対談から、北欧のさまざまな文化の魅力を掘り下げるコンテンツまで幅広く配信する。

取り扱うジャンルはデザインやアート、音楽、映画、ファッション、雑貨、テクノロジーなど多岐にわたる。

また、『Fika』はVOLVOが単独でメディアを立ち上げるのではなく、「CINRA.NET」内に開設されるかたちとなっている。

ここには「CINRA.NET」の読者にSNSを通じて更新情報を発信できたり、読者が同サイト内から記事へアクセスできたりと新規でオウンドメディアを立ち上げるよりも効率的にターゲット層に記事を届ける狙いがある。

この取り組みに関してVOLVOは、「すでに自動車やVOLVOに関心のある既存顧客だけではなく、顧客層拡大と掘り起こしに向けてデザイン、アート、イノベーション、テクノロジーなどにアンテナを張っている層を将来の見込み客と捉え、北欧に対する関心をより高めていきたい」と考えている。

車の所有や車自体に対する関心が弱まる現代において、VOLVOのもう一つのアイデンティティである北欧を切り口にした今回のWebマガジンの立ち上げ。新たなターゲット層へ、メディア内メディアを通じた効率的なリーチを見込んだ設計になっている。