「パナソニック宣伝100年の軌跡」(4)日常をドラマチックに切り取る — 家事の広告篇

企業からのメッセージを生活者目線へと切り替える

美堂恒男(クリエイティブディレクター、プランナー)
1972年、電通に入社。掃除機をはじめパナソニックの商品の広告に、30年以上携わった。関西支社SCDを経て、2008年に退職。IBA、ACC、ADC、クリオ、TCC賞などを受賞している

美堂:

三田さんがパナソニックのCMに出演され始めた当時はバブル全盛期。技術革新もされ、新しい商品の広告は、面白く自由に表現できました。その後、バブル景気の直後につくったのが、三田さんが暮らしの知恵を紹介する「目指せプロのママ」シリーズ。これもブランディングが目的でした。企業からのメッセージを伝えるだけではなく、例えばコンタクトレンズを落としたら掃除機のノズルにストッキングをつけて吸い取れば見つかる、といった生活者の視点からプラスになることを伝えています。パナソニックは、長年ラジオ番組で生活や季節の情報を提供していて、生活者の視点を大切にする伝統があります。「プロのママ」シリーズはその原点に戻ったとも言えます。

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