国内最大級のビューティー動画メディアである「MimiTV(ミミ・ティービー)」。メイクやコスメなど美容をテーマした動画を、YouTubeやFacebook、InstagramといったSNSと自社アプリに配信し、20代女性を中心にユーザーを獲得。現在はファン登録をしているユーザーは100万人を超え、再生数は月間1,600万を超えるほどに成長している。なぜこれだけのメディアに成長できたのか、そして「MimiTV」の広告価値はどこにあるのか、MimiTV 代表取締役社長の山下主暉氏に話を聞いた。
大手国内化粧品メーカーから外資系ブランドまでが出稿
—なぜ、美容領域に特化したメディアをつくったのでしょうか?
「MimiTV」を開設した2015年、メディアのコンテンツが徐々にテキストから動画に移行していくことを感じていました。動画になることで、より情報としての価値が高まり、ユーザー数が増える可能性を持つ領域は何だろうと考えたときに出てきたのが、「料理」と「美容(メイク・コスメ・ヘアアレンジ)」でした。
当初は料理メディアもチャレンジしてみたのですが、当社の強みであるモデルのキャスティング力を生かすという観点と、プレイヤーの参入数など市場性から、美容に絞ることに決めたのです。
—ユーザーは「MimiTV」に、どのような情報を求めているのでしょうか。
新商品のレビュー動画や、流行のメイクの動画へのアクセスが多いですね。新しく出た情報は全部知っておきたいという情報感度が高い人が多いです。
—どのような点を工夫して、動画をつくっているのですか。
「What」と「How」両方の観点から、どのような商品をどのように使えばいいのかを、身近なモデルさんから伝えていくことを行っています。遠い存在である有名人の動画ではなく、普段雑誌で見るような子や、Instagramでフォローしているような子の日常生活を知ることができ、真似できるというコンセプトです。
久恒美菜さんや美容家のピカ子さんが出演した動画が伸びている。最近では「How to」に特化して、化粧品の使用感やツヤ感も正直に伝えている。そのことで、購入後の満足度も高まるという。
—キャスティングが強いというのは、モデル事務所とのネットワークがあるのでしょうか。
そうですね。親会社であるCandleのつながりを活かし、モデル事務所とは良好な関係を構築しています。

