「お仏壇のはせがわ」のパロディCMで消費者を動かした XFLAG スタジオに聞く!業界の慣習にとらわれない仕事術

XFLAG スタジオが生んだスマホアプリ「モンスターストライク」(通称モンスト)のテレビCMは、いつも驚きや斬新さが話題を生む。中でも「お仏壇のはせがわ」のテレビCMのオマージュである、「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」とのコラボCMはSNS上でも話題となり、CM総研による「消費者を動かしたCM展開」の受賞を牽引するほどの反響を呼んだ。
そこで今回、CM制作の中心人物であるXFLAG スタジオモンスト事業本部 マーケティング担当の米田陶哉氏と、企画の発案者である電通 CMプランナーの村上貴義氏に、消費者を動かす仕事術について話を聞いた。

ミクシィ XFLAG スタジオ モンスト事業本部 マーケティング部 第2宣伝企画グループ マネージャー 米田陶哉氏(写真・左)、電通 第4CRプランニング局 コピーライター/CMプランナー村上貴義氏(写真・右)。

“ユーザーサプライズファースト”が生んだ衝撃のコラボレーション

—「モンスターストライク」のテレビCMが、CM総研の「消費者を動かしたCM展開」賞を受賞されたと聞きました。さまざまなテレビCMの中でも「お仏壇のはせがわ」のパロディCMが、ネット上でもかなり話題になりましたが、これはそもそもどんな経緯でつくられたのでしょう?

ミクシィ XFLAG スタジオ モンスト事業本部 マーケティング部 第2宣伝企画グループ マネージャー 米田陶哉氏
2014年入社。モンストを中心に課題抽出、企画、施策ディレクションなど一貫してプロモーションを推進している。

米田:

今回は「鋼の錬金術師FULLMETAL ALCHEMIST」とのコラボキャンペーンのテレビCMだったのですが、スタジオが大切にしている理念「ユーザーサプライズファースト」をそのまま体現したテレビCMだと思っています。ユーザーのみなさんの期待を、いい意味で裏切りたいと常に考えているのですが、そのチャレンジがうまく形になったといえます。

コラボキャンペーンのテレビCMですから、まずはコラボするIPの魅力やシズルをいかに直感的に訴求するかが重要です。その上で「モンストらしさ」も驚きをもって表現したい。それらをたった15秒で伝えるには企画の力が必要です。今回もどのような企画に落としていくか苦心していたのですが、村上さんから今回のテレビCMの企画案をいただき、当初は正直驚きました。「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」に「モンスト」に、さらに「お仏壇のはせがわ」という要素を加えた案でしたからね(笑)。

村上:

僕の一番の思いに、視聴者に15秒の中でびっくりしてほしいというのがあるんです。面白いと感じるのも、いい話だなあと感じるのも、そこにちょっとした驚きがあるからこそ。驚きによって感情が揺り動かされれば、モンストのいい点は視聴者にすんなりと受け入れられるだろうと思いました。

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