今年2月、JWTのECDを務めていた曽原剛さんが独立し、アメリカでTwitterやGoogleなどのキャンペーンを手がけてきたCDのジョン・ランカリックさんと新会社「Death of Bad」を立ち上げた。日米のCD2名による、これまでになかった新しいクリエイティブスタジオになるという。そのビジョンを聞いた。
エージェンシーでもなく、プロダクションでもなく
—お2人の関係性は?曽原:
ロサンゼルス(LA)にいた時に、AppleのエージェンシーであるTBWA\Media Arts Labでチームメイトとして働いていたのがジョンです。その後も色々なプロジェクトを一緒にやっていて、気心の知れたパートナーです。
—なぜ、2人で独立を?曽原:
大きなエージェンシーの仕事では、大きなクライアントの大きな仕事がメインです。しかし、スタートアップやテック系企業のスピード感ある仕事が世の中で増えてくる中で、僕らの仕事はそこにマッチするんじゃないかと考えたんです。
ジョン:
2人とも、グローバルレベルでのビジネス、グローバルのチームを動かしていく経験を多くしています。2人で組むことで、米国に進出したい日本企業、日本に参入したい米国企業、それぞれのマーケットでさらに成功したい企業、その全てをサポートできる。特にスタートアップ企業には、大きなエージェンシーに初期投資をして大々的なキャンペーンを打つのではなく、より軽やかに動いてくれる人たちを求めています。そういうニーズ応えていきたい。
—お2人はどのように協業するのですか?クリエイティブスタジオという言葉に込めた意味は。曽原:
2人ともコピーライター出身なので、コピーライターとアートディレクターのように2人で完結する組み合わせではなく、互いにコンセプトをぱっと考えてきて話し合いながら、デザイナーや写真家など必要なスタッフを都度アサインしていくスタイルです。
