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コラム

澤本・権八のすぐに終わりますから。アドタイ出張所

澤本さん企画のCMに出演したことが、大きな転機になった(ゲスト:満島真之介)【前編】

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澤本さんのCMに出演したことが、声の仕事の大きなきっかけになった

権八:まだほとんどシュートしてないのに記者会見して、そういうときに満島さんの記者さんへの受け答えが素晴らしいんですよ。僕ら製作陣が言ってほしいこと全部言ってくれて。今回の映画はこういうトライアルでと。あと、今回ラジオにお誘いしようと思ったのは、ロケバスで移動中にずっと満島さんが浅野忠信さんとしゃべってるんですよ。その内容が面白くて、後ろでずっと聞いていて、これは絶対にラジオに出てもらおうと。

満島:ずっとしゃべってましたからね。何が本番だったのか、全くわからないですよ。何をしに来たのかなというぐらい、浅野さんと情報交換と、自分のルーツのことから、深いところから話をして、仲良くさせていただいて。この間も何日か前に、アメリカ帰りの浅野さんとご飯一緒に行って。

権八:そうなんだ!

満島:この現場ではじめましてだったんですけど、関係ないですね(笑)。どんどん胸の中に入っていって、自分をさらけ出して。

中村:すぐ意気投合できちゃいそうで羨ましいな。

権八:最近、記事にもなってましたよね。なぜ今、満島がこんなに引っ張りだこなんだと。スタッフからも役者からも愛される感じがひしひしと伝わってきて。こんなに面と向かって褒めるのも気持ち悪いんだけど、僕は今回初めてお会いして、すごいなと思いました。

満島:楽しかったです、本当に。

中村:ちょっと話を聞いてしまったのですが、毎回ゲストの方にお願いしている20秒自己紹介というコーナーがございまして、この「すぐおわ」はギリギリ広告の番組ということで、ご自身の紹介をラジオCMの秒数20秒に合わせてやってみていただけないか、というコーナーがあります。準備がよろしければゴングが鳴りますので。

満島:いつでも大丈夫ですよ。

中村:ではいきます、どうぞ!

満島:僕の名前は満島真之介と申します。満島は満ちる島と書いて、満島です。僕自身が島のように満ちています。そして僕のチャームポイントは鼻です。鼻がすごい高いんですけど、一切、ちゃんと通ったことがありません。半分はいつもダメなんですよ。なので、ロデオのように熱く生きていく男です。(ゴング)

権八:うまい(笑)。

満島:もっといろいろ話そうかなと思ったんですけど、いらんことまで言いそうになったので。

権八:島のように満ちるって意味がわからなかった。

満島:満ちる島なんですよ。だから僕自体が島なんです、常に満ちてるんです。だからエネルギーがあふれてるんです。

権八:はい、ありがとうございます(笑)。澤本さんは面識あるんですよね?

澤本:一度だけお仕事させていただいてことがあります。昔、読売新聞のCMでオリンピック版をつくったときに、感じがいいCMにしたかったので、ナレーターを誰にしようかと候補を選んでるときに、「これは満島さんがいい」と。そのときはこんなにいっぱいお仕事されてなかったけど、本当に声がいいから呼んで声を撮って。ああいうのって事前に仮にナレーション入れてるじゃない。でも、あまり良くないな、もうちょっと良くならないかなと思っていて。

権八:削らなきゃなとか思いますよね。

澤本:そうそう。思ったんだけど、満島くんが読んでくれたら、横でクライアントが泣いてるの。僕らも読んでいただいただけで光栄です状態で。本当に良いCMになったんだけど、それは満島くんの声のお蔭です。

満島:本当にあれは声の仕事への大きなきっかけだったんですよ。僕自身も声の仕事はしたいとずっと思っていて、ラジオだったり声優だったり、ナレーションもやりたいと思っているときに声をかけていただいて。しかもスポーツの話だったので。僕はずっとスポーツをやってきて、親も体育の先生だし、僕自身があのCMにグッときてたんですよ。だから、クライアントさんが横で泣いてる横で、僕はブースで泣いてたんですよ。

権八:へー!

満島:泣きながらしゃべってるような感じだったんです。いつもは自分に伝えられない言葉をCMのナレーションの原稿を借りて、自分に伝えてるような感じがして。あれをやってからいろいろなCMのナレーションやアニメの声優のお話をいただいたり、何かが動き出したんです。だから僕にとっても本当にオリンピックのような、大きな1つのCMでした。

澤本:ありがとうございます。やっぱりたとえがうまいね。

満島: 4年に一度と言わず、僕らはそういう大きなものは何年に一度来るかわからないので。めちゃくちゃいいCMなんですよ。「僕の走れなかった道」みたいな感じでしたよね。

澤本:そうです。

権八:幼いときから徐々に少しずつ成長していく男性のね。

澤本:そう、最終的にはオリンピックのマラソンで優勝する、という設定の人がいて、その人が子どもからどんどん大きくなるんだけど、その過程で、もちろん挫折したりして、はじめたときは裾野が広いけど、トップになる人は1人じゃない。次々と外れていかざるをえない人がいて。

権八:ケガをしたり、違う道を進んだりね。

澤本:そう、最終的にトップになった人を新聞で応援してる。途中で外れてしまった人が応援してるというものだったんだけど、そのナレーションがまた見事でね。

権八:素晴らしかったですよね。

澤本:申し訳なかったのが、マラソンランナーの役者さんがすごいよかったんだけど、最後の方だけマラソンをするていじゃない、ベン・ジョンソンみたいな人で。

満島:そう、400メートルかなみたいな。

権八:筋骨隆々な、100メートル10秒ぐらいで走りそうな方でしたよね。

澤本:そう、走りはよかったんだけど、あまりにも力強すぎるという指摘を受けました(笑)。

権八:それは僕も思いました(笑)。でも、いいCMでしたね。

満島:そういういい出会いがあって、今日も繋がってますから。うれしいですよ。もう何年も前、デビューしたてですから。

権八:今回、満島くんのこといろいろ調べていたら、まだ本当に若いし、キャリアがそんなにね。

満島:まだ6年終わって7年目に入ったぐらいです。

中村:姉のひかりさんに合わせて、真之介くんも子どもの頃からやってるんじゃないかと勝手に誤解してました。

権八:俺もそうなの。

満島:全くです。僕は沖縄でサトウキビ齧ってただけですから(笑)。ひかりが音楽番組やポンキッキーズなどにいろいろ出てるとき、僕は全く関係なくサトウキビを食べてて。

中村:沖縄ではどんな子だったんですか?

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