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ギリギリヤング女子クリエイター・中牟田のカンヌ日記 その4

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アワード4日目。各部門の個性あふれる顔がずらり

さぁ、アワードレポート&勝手に中牟田ピックアップ!
4日目の発表は、Product Design、PR、Creative data、innovation、Social&Influencer、Direct、Mediaのカテゴリー。この日も盛りだくさんですが、グランプリ以外のものを中牟田視点で勝手にセレクトしていきます。

◼︎Product Design

PRIDE JERSEY(シルバー)

 

こちら、日本からのシルバー受賞! おめでとうございます!

見た目はブラックのジャージ。だけど伸ばすとレインボーカラーが現れる特殊な生地のユニフォームを開発! ラクビーのニュージーランド代表チームがこれを着て、「みんなで一緒にLGBT差別と闘おう」とメッセージしました。胸元をつかんだときに浮かびあがるレインボーが美しいですよね…。

この作品のCDであるTBWA\HAKUHODOの辻さんとパーティーでお話ができ、実際にユニフォームを触らせてもらったのですが、真っ黒な生地が、一気に鮮やかなレインボーに変化するのに驚き! 細部までこだわられていてそのクオリティに感動しました。

生地を開発するにあたって、いろんな繊維商社をあたっても断られ続け、実現するまでの道のりは大変だったそう。様々な困難を乗り越えての受賞、本当におめでとうございます!(PR部門でもシルバーを受賞! すごい!)

◼︎PR

Pay With Views(ゴールド)

 

オペルという自動車メーカーのキャンペーン。新車を買うときの「試乗」は体験して終わり、というのが普通。もし、その試乗の体験をどんどん口コミで広げることができたら…?

このキャンペーン、試乗の動画をYouTubeにアップすると、その再生数で車が買えちゃうというもの。再生40回で1ユーロ換算なので、例えば58万9900回再生で車1台がもらえるんです。YouTuberは再生数が収入になりますが、その考えを車の購入に適用したというのが面白い。

いろんなPR動画が自発的に発生するし、みんなが見て車に興味を持つし、いいことだらけ。だけど、どんな遊び方・取り上げ方をしてもいいよ! という企業の懐の広さが試される施策でもありますね。笑 

◼︎Creative data

Gene Project(ゴールド)

 

イギリスでは定番の、パンにぬったりして食べるペースト「マーマイト」。においが強烈で、好き嫌いが分かれる商品だそう。そこで、マーマイトを遺伝子的に好む「LOVER」か嫌いな「HATER」かを遺伝子検査で診断できるキットを開発し発売!

好きなのにまさかの「HATER」、嫌いなのに「LOVER」…本当の血のつながりを検査しているかのような大げさなケースムービーに、みんな笑ってました! 遺伝子検査を、アレルギーじゃなく好きか嫌いかでやるっていうのが新しい。こんな身近な商品でも、データを使って面白いことができるんですね。

◼︎Social&Influencer(ゴールド)

Ski the world

 

SNSで回ってきたのを見た人も多いはず。
すごすぎ。これぞソーシャルビデオ。

◼︎Direct

BVG x adidas – The ticket-shoe(ゴールド)

 

若者から嫌われ、チケットなしでの地下鉄への乗車が横行していたベルリン交通局(BVG)。HATEをRESPECTに変える施策として、なんとアディダスとコラボして乗車チケットになる靴を発売! 年パス的なことですね。これさえ履いていれば市内の交通乗り放題。地下鉄の座席の柄とシューズの柄がおそろいになっているのもおしゃれ!

年パスって、紙のチケットやカードといったものが普通ですが、確かに高いお金払うなら身につけるグッズとかの方がうれしいし話題にもなりそう! 企画のヒントになりそうだなぁと思いました。

◼︎Media

Aussie News Today(ゴールド)

オーストラリアのソーシャルメディアを通じた観光キャンペーン。若者の多くがソーシャルメディアでニュースを見ていることに目をつけ、世の中の悪いニュースを、オーストラリアでの良いニュースに変えて発信!

例えば、北朝鮮がミサイルを発射した、というニュースがあれば、オーストラリアのカンガルーがご近所同士でケンカしているほのぼの動画をニュースに。トランプ大統領がポルノ女優に口止料を払ったとニュースが入れば、コアラがポールダンスする様子をニュースに(これがいちいちかわいいんです…!)。

時事ネタに合わせたオーストラリアの魅力をニュースにして、これだけの量を、各メディアに適した形で発信していくって本当にすごい。どんなこともgood newsにしてくれる、そんな魅力的な国には遊びに行ってみたいと思っちゃいますよね!

以上、4日目のレポートでした!
残りもあと1回! ついに次回がラストです! お楽しみに〜!

21のみなさんとシーフード祭り。生カキ最高!

中牟田佳苗
大広 アクティベーションデザインビジネスユニット クリエイティブ局 第3クリエイティブグループ コピーライター/プランナー

1988年福岡生まれ福岡育ち。コピーワーク、PR発想のクリエイティブをベースに、手段を問わずコミュニケーションを企画・設計。最近の仕事は、江崎グリコ・ビスコ「もうひとがんばり!ストレッチムービー」、Bitte「ベルサイユのバリスタ」キャンペーン、NTT西日本「みらいパーク」など。
FCC賞、2015ヤングライオンズコンペティションジャパンPR部門ファイナリスト、インテグレーテッド部門ファイナリストなど

 

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