【リレー式コラム】これからのコラボのつくり方③ “映える“コラボのデザインってどうやるの?—午後の紅茶×ポッキー流のパッケージデザイン術—

【前回】「【リレー式コラム】これからのコラボのつくり方② そのアイデアが社内を通らないのには理由があった?! — 午後の紅茶×ポッキー流の企画突破術—」はこちら

はじめまして、電通の坂本弥光です。普段はコピーやTVCMを書いたり、デザインをしたりしています。

前回のコラム

では、午後の紅茶とポッキーのコラボプロジェクトならではのプロジェクトマネジメントについてご説明しましたが、今回はアウトプットとして形にしていくデザインパートについて、お話ししていきたいと思います。

ユーザーが遊べる余白をつくる

コラボで商品開発となると、どうしても肩に力が入ってしまうと思います。「1ブランドじゃできないことができる!」「全く新しい挑戦ができる!」と、期待が膨らんでいくでしょう。そうして生まれたアウトプットは、派手さやインパクトが先行したり、知らぬ間に情報過多になったりと、作り手側の大きすぎる思いが反映されてしまいがちです。

しかしそれでは、今までブランドや商品を応援してくれていた既存のファンたちをおいてけぼりにしてしまう可能性があります。ファンを上手にフォローしながら、コラボ相手先から新たなファンを呼び込む、お客さんをしっかり見据えたアウトプットにすべきなのです。

コラボに限らず、ガチガチに作り込まれたデザインは、昨今、裏目に出ることが多いと言えるかもしれません。ユーザーが入る隙がないほど完成されたアウトプットは、どうしても自分向けとは思いづらいものです。ユーザー自身が面白みを見つけ出して遊べる、いい意味での「余白」をつくることで、話のネタにされやすいと思います。

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