※本記事は株式会社マスメディアンの『advanced by massmedian』に掲載された記事を表示しています。
“地図が書き換わる概念”がある
ハヤカワさんから「最近やってみて面白かったゲーム」を尋ねられた加藤さんは、協力型アクションパズルゲーム「PICO PARK」を挙げます。最大8人で遊べるため、社員の送別会でやってみたところ、とても面白かったそうで「スーパーマリオシリーズみたいに、ひたすら右にスクロールするゲームなんですけど、細かなアイデアが満載で素晴らしかった」と絶賛。
続けて、加藤さんは「僕らがゲームをつくるときに“コツ”としていることが1つある」と言い、「“地図が書き換わる概念”がある」と話します。
「例えば、ゲームの舞台が“ラーメン屋”だったとします。食後に財布がないことに気付いた主人公が、“謝って許してもらう”という手もある。けど、ゲーム的に“こっそり脱出しよう”ってなったとき、急にそのラーメン屋さんの地図が書き換わる。店員はどこにいて、通路はここだから“トイレに行くふりをして帰るのは無理か……”とか。そんな感じで、戦略性が生まれてくるんです」と語ります。
続けて「これとこれに気づくことができれば、別のルートを発見することができて……みたいに考えることができる。日常のなかに、ゲームのヒントが山ほどあるなって。毎日そんなことを思いながら暮らしている」と明かします。
「リアル脱出ゲーム」が発信しているメッセージとは?
大の「リアル脱出ゲーム」好きで、これまで数多くの参加経験があると話すハヤカワさん。「“どういう生活をしたら、こんな考えに至るんだろう?”と考えさせられる、さまざまな謎があった」と明かします。
これに加藤さんは、「“いまなにが起こったら、おもしろいかな”ということをずっと考えている。まれに、“ビックリすること”が起こる場面ってあるじゃないですか」と言い、“ライブ中に起こるアクシデント”を例に挙げ、自身が手掛ける“エンターテインメント”について語ります。
「ライブ中、アーティストがマイクを落としてしまったとします。ライブ的には絶対ダメだけど、(それを観た)お客さんはめっちゃ沸くみたいな(笑)。それは、一生懸命にやっている現場で起こるアクシデントだからこそ盛り上がる。でも僕らは、時間と空間をつかさどるエンターテインメントをつくっているので、そのアクシデントを(主導で)起こせる」と力強く語ります。
