※本記事は株式会社マスメディアンの『advanced by massmedian』に掲載された記事を表示しています。
小5でプログラミングを猛勉強!
西條さんは、自身の会社、XTech/XTech Venturesについて「コンセプトは2つある」と話します。「1つ目のX(クロス)は、掛け合わせるという意味で、既存の産業にテクノロジーを掛け合わせていくこと。そしてもう1つは、新規事業を非連続的に創出していくことをコンセプトにしている」と言います。
徳島県出身の西條さんは、自身が育った環境について「いまの時代と違ってインターネットがなくて。得られる情報源と言えば、身近な人か本、テレビと限られていたので、時代的にも“妄想”する機会が多かった」と振り返ります。
学校帰りに家業が電器屋の友人宅に立ち寄り、展示品のパソコンでゲームを楽しんでいたと言う西條さん。ある日、ゲームはプログラムで動いていることを知り、小学5年生のときにパソコンを買ってもらったのをきっかけにプログラムを猛勉強。アドベンチャーゲームやアクションゲーム、RPGをつくるようになっていったと振り返ります。
ハヤカワさんが、「そうしたテクノロジーに触れて、いろいろと試してみる機会が早かったんですね。そこからどのようにベンチャーキャピタルや起業に至ったんでしょうか?」と尋ねると、「小学生のときにテレビで社長のお宅を拝見する番組を見たんです。人が家に来て驚いたり、楽しんだりするさまを見て“社長っていいな!”と思って。でも、社長になるためになにをすればいいのか具体的に思いつかなくて。一旦、新卒で就職した」と西條さん。
転機となったサイバーエージェントへの転職
その後1990年代後半、アメリカを中心にITの波が押し寄せているのを目の当たりにし、「ようやく、自分がイメージしていたパソコンを活用してなにか事業をするという世の中になったと感じた」と振り返ります。
そして西條さんは、サイバーエージェントに転職。「それが、自分の原点としては一番衝撃的なことだった。自分が思い描いていたことと、まったく違うスタイルで…若い人たちだけで会社が伸びているのを見て、“これがリアルな起業なんだ”」と痛感したと話します。
