※本記事は株式会社マスメディアンの『advanced by massmedian』に掲載された記事を表示しています。
ネット社会でも「リアルの場」に感じる価値
料理が趣味という加藤さん。YouTubeでお寿司の握り方の動画を何度も観ているうちに覚えたそうで「料理だけでなく、いろいろな技術が学びやすくなっていると思う」と実感を口にします。
一方ハヤカワさんも、中国語の勉強でYouTubeを活用しているほか、ピースオブケイクが運営するコンテンツ配信サイト「cakes」では、「スープ作家の有賀薫さんのメニューを読んで学んでいて。今後インターネット上で学べるコンテンツが増えてくると思う」と話します。
インターネット社会の昨今、加藤さんは「ネットがこれだけ便利になる一方で、リアルの場の素晴らしさが明らかになっている」と言います。それを体現するかのように、自身のオフィスでは、メディアプラットフォーム「note」のイベントをほぼ毎日開催しているそう。「クリエイターとファンの人たちが、実際に会って交流することは、圧倒的に価値がある。ファンや読者との関係が強固になるし、やることの意味があると思う」と手応えを感じている様子。
また、「ツールも情報も充実しているからモノづくりしやすくなっている。若くしていろいろな分野で活躍しやすくなるのではないか」と期待を寄せます。
「note」を使った面白い試み
「note」上では、ユーザーが気軽に参加できるコンテストを頻繁に開催しています。ハヤカワさんは「『note』が出てきてから、いまやっている仕事をしながら、さらに今後のキャリアにつなげていく例が増えていると思う」と感想を語ると、「そういう機会をつくることを僕らは重視している」と返します。
現に2015年に「note」上で実施された「cakesクリエイターコンテスト」の応募作のなかには、かっぴーさんによる漫画「左ききのエレン」などドラマ化される作品を輩出した例も。
さらに今年は、「note」とテレビ東京がコラボした新実験ドラマ『知らない人んち(仮)~あなたのアイデア、来週放送されます』が放送されるなど広がりを見せています。このドラマについて、「『note』に投稿してもらった視聴者のアイデアをもとに毎週脚本をつくって、撮影するんです。初回は設定だけが公開されて、その後、みんなが『こういうストーリーなら面白いんじゃない!?』と思う妄想を書いて、それを元に、プロが脚本にまとめたものをドラマにする。という面白い試み」と説明すると、ハヤカワさんは「それは妄想がすごく広がりますね! こうしたチャンスがあるのはすごいきっかけですね」と興味津々の様子。
