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コラム

「恐れながら社長マーケティングの本当の話をします。」ディレクターズカット

第2回 第1章 「恐れながら社長マーケティングの本当の話をします。」ディレクターズカット

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【前回】「第1回 はじめに 『恐れながら社長マーケティングの本当の話をします。』ディレクターズカット」はこちら

恐れながら社長マーケティングの本当の話をします。』の著者、小霜和也氏が本書では収録しきれなかった内容をお届けするコラム。本書と合わせてお楽しみください。

「恐れながら社長マーケティングの本当の話をします。」
著:小霜和也
発行:宣伝会議
詳細・購入はこちらからご覧ください(宣伝会議オンラインはこちら)(Amazonはこちら

こんにちは、小霜です。

さっそく本書への質問が届いていますので、それらへの回答から始めたいと思います。

Q.「はじめに」の「ニッチもサッチもどうにもブルドッグWOW」ってどういう意味でしょうか。

A.ブルドッグソースのCMソングです。嘘です。僕のネタがわからない若い方はなんかそういうのがあったのかなーぐらいに思っといてくれて問題ありません。

Q.「はじめに」の「モンキー・D・ルフィ」って誰でしょうか。

A.カリブの海賊王です。前半は嘘です。後半は未確定です。

本題に入る前にこのような下らない話をすることを業界用語で「座を温める」と言います。

さて、第1章には、マーケティングを構成する「4P」の現在地、「マーケティング=Promotion」の時代が過ぎて企業の総力戦に突入している現況、マーケティングが機能する組織の作り方、などが書かれています。

削除した箇所は、

P.28
同じ化粧品を売るのに、「アンチエイジングしませんか?」とは言っても、「若作りしませんか?」とは言いません。言い方一つでヘタしたら張り倒されます。

このあたりの話は前々著で詳しく述べたので必要ないかと。

P.38
大企業や自治体が放出した安い土地に大型マンションが建て並ぶこととなり、不動産の広告予算が高騰したり、

リーマンショックから広告業界を守った神風の一例ですが、本旨とは関係ないかなと。

P.47
確かにここは以前から重要な部署ではありました。僕がお付き合いのあったあるベンチャーメーカーは商品がヒットしたことに気を良くして、広告を大量出稿して売りまくったのですが(僕はその極端なやり方に大反対しました)、サポートセンターの電話が全く繋がらず、顧客が流通にクレームを持ち込むようになったんです。それで一斉に扱いを切られてしまい、実質倒産しました。これはカスタマーセンターをコストセンターと位置付けていたところから起きた悲劇です。

僕の現クライアントにもサポートセンターを中国に移管したことで一気にブランドイメージを毀損して、まだ立ち直れてない企業あります。以前からサポートセンターはかなり重要セクションなのですが、本書で強調したいのはそのデジタル化によって第6章で解説するカスタマーサクセスの種になるよ、ということなのでこのあたりのエピソードは削除しました。

P.60
ちなみに企業のナレッジ・マネジメントとしては「SECIモデル」というのが著名ですね。
共同化(Socialization)、表出化(Externalization)、連結化(Combination)、内面化(Internalization)の4フェーズをスパイラルさせるもので、詳しく知りたい方はググってください。

自分が実際に使ったことないので、もし質問などされても困るなあと思い削除しました。詳しく知りたい方はググってください。

P.72
企業内は当然として、「企業グループ」で共有すれば顧客のあらゆるデータが集約でき、データ資産で優位に立つのは明白というケースもありますね。たとえば電鉄グループなどはモビリティ、ファイナンス、購買行動、インフラ、各家庭サービスに至るまで、多様なデータがグループ内に散在してます。統合すればかなり強いビッグデータになると思うのですが。

こういう構想はもう何年も前からありますが、実現しませんね。なぜか電鉄系トップには「データを活用する」という考えが入っていかないんですよね。

P.78
聞いた話ですけど、タレント候補の話をしていて社長が「蒼井そらとかどうだろう」と言ったそうなんですよ。蒼井そらは中国で人気のグラビアアイドルですが、たぶん蒼井優のことだろうな…と思いつつも、「蒼井そらいいですね!」「蒼井それでいきましょう!」と、誰も間違いを指摘できなかったという笑い話。こんな有様ですよ。

こんな有様の例として秀逸なエピソードと思ったのですが、まあ、削除するとしたら真っ先にこれかなと…。

次回は「第2章」です!

恐れながら社長マーケティングの本当の話をします。

<目次>

はじめに


第一章 社長、まずはマーケティング部をなくしましょう
・マーケティング=価値の創造
・マーケティングの4P
・総力戦の時代
・マーケティング部を宣伝部に戻す
・貯めるべきもの3つ「直感力、共有知見、データ」
・忖度のない体質がマーケティング体質


第二章 「名物宣伝部長」はどこいった
・管轄外の責任を負わされる宣伝部長
・広告業界の構造的問題
・宣伝部とエージェンシーの深まる溝
・CMOに「4P」全部預けられるのか?
・社長と部長はパートナー


第三章 御社は「ミドル・ファネル」作れますか?
・ミドル・ファネルから作る
・外してならないファネルだけが外れてる
・トップ、ミドルのクリエイティブを寸断させない
・社長は「トータルCPA」を見る
・部門「間」がますます重要に


第四章 やっぱし事件は現場で起きている
・制作現場の実状
・戦略、メディア設計、クリエイティブの順に
・現場の忖度で得体の知れないものができあがる
・社長が「おかしい」と感じたら、何か起きている


第五章 「Vision」の本当の話をします
・時代変動の中で自分は何者か再点検
・Visionを間違うと正しいマーケティングはできない
・Visionの話(つづき)
・Values
・オレのCI


第六章 テクノロジー変わるマーケティング思想変えるビジネスモデル変える
・新たなマーケティング思想、カスタマーサクセス
・競合より顧客の動向を見て成功する
・広告という神話
・顧客を手放さないサブスクリプション
・商品は優れていても、ビジネスモデルで負けていないか
・テクノロジーが新しいビジネスモデルを閃かせる


第七章 不買運動が起きてます!
・SDGsはイケてる
・誰かを変えるCSR、自分を変えるCSV
・ESG投資で変わる企業の戦い方
・Belief Driven
・次世代の動き
・SDGsはこれからの参加資格
・IRで商品Promotionの土壌をつくる


第八章 社長、さっき言いかけたことですが


おわりに