※本記事は株式会社マスメディアンの『advanced by massmedian』に掲載された記事を表示しています。
「休みのクリエイティブが必要」
<リスナーからのメッセージ>
「ほぼ日(※ほぼ日刊イトイ新聞の略称)の『2月29日は、さぼる日。』が好きです。自分だったらどんなさぼり方をしようかな、と妄想するのが楽しいです。お2人なら、どんなさぼり方をしますか?」
1998年に、ほぼ日を開設して以降、糸井さんは「休みの“クリエイティブ”が必要だ」とずっと提唱してきたそう。というのも「(みんなは)“どう休むか”について、誰かが考えたものに乗せてもらうことしか考えていない」と指摘します。
糸井さんは、趣味の1つである“釣り”を通じて、「どう休むかは、“どう働くのか”と同じくらい一生懸命に考えないといけない」と実感したそう。「(人から)『休め』と言われてでもいいから、自分を解放して“休むこと”を一生懸命やってみたくて、うるう年のさぼる日を始めた」と着想について語ります。
また、「みんなの“休み”って暇つぶしにしかならないんだよ。“何時間寝られるかやってみよう”ってやるのは(“休み”であって)暇つぶしではない。どうやろうと(創意工夫して)、面白い限りは“休み”。それが楽しくなかったら“休みのクリエイティブ”としてはボツなの。休みをいい時間にすることが、いい人生にする大元ですよね」と話します。
糸井重里の“ビジネス感”
ほぼ日を開設する前は、フリーランスとして1人で活動してきた糸井さん。当時は、「なにかがなくなっても倒れないように、あれこれいっぱい仕事をする。それを意識的にやっていた。それが、面白かったし僕にとってのビジネス感だった」と振り返ります。
その後、ほぼ日の従業員たちと、チームとして仕事をするようになりますが、「(チームが)自分の腕に頼っているようでは駄目で。もし、僕がいなくなったときにどうするかと言えば、生めば生むほど面白くなる仕組みを、会社のなかにいくつも持つこと。例えば、きれいなお皿があったとして、“このお皿でなにが出せるだろう?”と、みんなが考えたくなるようなお皿をつくれるかどうかが、今の僕の仕事だと思う」と話します。
