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新型コロナの影響下進むイベント・子ども支援の取り組み、その反響は?

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また、政府は2月27日夜の会見で、翌3月2日から全国の小学校・中学校・高校・特別支援学校を春休みに入るまで臨時休校とするよう要請することを発表。それに従い、国内の各校は春休みまでの自宅待機を発表し、生徒は約1カ月間、登校できない状態でいる。

ヤフー「ヤフーきっず おうち学校」

ヤフーは多くの学校が自宅待機の状態に入った3月2日、「Yahoo!きっず」上に「ヤフーきっず おうち学校」(PC版、スマートフォンブラウザ版)を公開した。

学校で勉強ができなくなった小学1年生から6年生を対象に、NHKや「13歳のハローワーク」など外部のコンテンツをまとめた学べるサイト。「宿題」「教科」「挑戦」「授業」などのカテゴリがあり、小学生が向けの工作・実験や料理の情報も用意した。

政府より発表のあった翌日の28日に企画され、3月2日朝に公開。同社広報担当者によると、数十万のユーザーが利用し、SNSでも好評を得ているという。人気芸人など講師に迎えた特別授業の動画や学習教材『うんこドリル』とコラボしたゲームも公開。休校期間終了後の展開は未定としている。

科学技術広報研究会 臨時休校対応特別企画
「休校中の子供たちにぜひ見て欲しい科学技術の面白デジタルコンテンツ」

同じく要請が出された翌28日から準備を始め、同29日に早くも特設サイトを公開したのは科学技術広報研究会(JACST)だ。JACSTは国立天文台や基礎生物研究所など、国内の研究所や大学など科学や学術を扱う広報担当者からなる組織。28日中には各研究機関から続々と提供可能なコンテンツが集まり始め、同時にサイトの構築に着手したのち、29日の夕方に「休校中の子供たちにぜひ見て欲しい科学技術の面白デジタルコンテンツ」としてサイトを公開した。

企画を呼び掛けたきっかけは、「小学生の子どもがいる協会員などが、特に家庭教育での困りごとを自分事として体感していたのが大きい」、と今回の特別企画を担当した基礎生物学研究所 広報室 倉田智子氏。

企画当初より、①既存のコンテンツをWebサイトに集約して紹介する②各研究機関からオンライン授業を配信する という2本立ての構成でスタート。基礎生物学研究所の「ナミテントウの羽化の観察(ライブ観察)」や国立天文台の「天文学者の仕事・いろいろな光で見る宇宙」など、その内容は多岐に渡る。「実は研究機関は、研究を紹介するコンテンツを数多く作成していながらも、その認知度はいまいち。社会の方々や子どもたちに、その存在を知ってもらいたいという意図もあります」(倉田氏)。

授業配信のテーマは、各研究機関が独自に進め、互いに企画内容や手法をSlackやメーリングリストで紹介し合って進める。小学生向けの授業は、ライブおよびアーカイブの総再生回数が2万6千回以上(3月19日時点)だという。

サイト全体では、公開時から3月19日までに129万を超えるPV数があり、3月3日にはTwitterにもトレンド入りした。3月中は更新や特別授業の企画を続けるとしている。