楽天グループ全体のブランド価値向上を目指すグループ横断組織、楽天デザインラボ。楽天のCCD (チーフクリエイティブディレクター)を務める佐藤可士和氏の指揮のもと、国内外のさまざまな事業において、ロゴデザインやプロダクトデザイン、アートディレクションなどを担う。イノベーティブな事業をさまざまな形で実現させてきた楽天。そのデザイン集団は、デザインの役割をどう捉え、いかなる価値を創出していこうとしているのか。
グローバルを舞台に、生活者と深い関係性を築く「Rakuten」ブランド
高まる“デザイン”の必要性
Eコマースを起点に、インターネットサービス、コミュニケーションサービス、フィンテックサービスと、人々のライフシーンを支えるイノベーティブな事業を幅広く展開してきた楽天。その挑戦は日本から世界へと舞台を広げており、国外のスポーツやエンターテインメントにおいてもさまざまなパートナーシップを結んでいる。
事業ごとの「企業と顧客」の結びつきを超え、生活者とさまざまな形で関係性を築く中で、期待されているのがデザインの力だ。2018年に発足した楽天デザインラボは、コーポレートロゴ、全体で150を超えるサービス・プロダクトロゴのデザインのほか、ブランドのガイドラインを策定、社内のブランドロゴやキャラクター利用の監修などを通じて、「Rakuten」ブランドの価値の最大化に取り組んでいる。
「『イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする』ことが、楽天グループ全体のミッション。働いている人たちも、変化や変革を楽しむ姿勢を持っている人が多いと感じます。生活者とのさまざまな接点において『楽天らしさ』を表現していく、それによって楽天というブランドの力をより強固にしていくことが、デザインラボの役割だと考えています」と、楽天デザインラボ マネージャーの河上氏は語る。

