※本記事は株式会社マスメディアンの『advanced by massmedian』に掲載された記事を表示しています。
「彼らをどこまでも伸ばしていきたい」
UUUMは、HIKAKINをはじめ、フィッシャーズや水溜りボンドら数多くの人気YouTuberが所属する日本初のYouTuber専門のマルチチャンネルネットワーク(MCN)ビジネスを展開しています。
鎌田さんが、そもそもUUUMを設立(2013年)したのは、HIKAKINとの出会いがきっかけだったと言います。
「彼らに商品を紹介してもらったら“絶対に売れる!”」と思い立ち、UUUMの前身となるONSALEを設立。しかし、「動画は(多くの人に)観られたんですけど、物が売れないこともありました。とはいえ、動画が観られるだけで価値を感じてくださる人たちも多かった……そういう失敗を1つずつ重ねながら、マネジメントの会社にしていくことになった」と経緯を説明。
「僕は、HIKAKINというクリエイターと出会って、彼らをどこまでも伸ばしていきたいと思った。逆に言うと、それしかなかった」と話します。
“ノウハウ”を知らなかったから起業できた
鎌田さんは、高校卒業後、19歳で光通信に入社。約10年間在籍したなか、「前半は、請求書の書類や社宅の契約とか、いわゆる“総務”と呼ばれる業種で、後半は携帯電話の販売店をしていた」と振り返ります。当時について、「なにもわかっていなくて、“働かせてもらえるだけで幸せ”というところからのスタートだった。(自分が)起業するというイメージはなかったし、10年後もまったくイメージできていなかった」と話します。
とはいえ、26歳のときには執行役員をつとめるなど「ありがたいことに、仕事はうまくいっていた。いろいろな仕事をさせていただいたんですけど、28歳のときに2年前にやっていた仕事をすることがあって……、つらい仕事のなかにもやりがいはありましたけど、“また同じことをするのか”と考えるようになっていった」と語ります。
30歳を前にして不安に苛まれた鎌田さんは、孫正義氏の弟でゲームアプリ「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」を生み出したガンホー・オンライン・エンターテイメントの創業者・孫泰蔵氏に相談したそう。
