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コラム

澤本・権八のすぐに終わりますから。アドタイ出張所

自分の中のファンキーな要素を澤本さんが引っ張り出してくれた(ゲスト:広瀬すず)【前編】

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「すずちゃんはコメディに向いている」と思って当て書きした

中村:さあ!早速映画『一度死んでみた』の話に移りたいんですけど、澤本さん、元々脚本を書き始めるときから「これはすずちゃん」っていうのは頭の中にあったんですか?

澤本:「やってくれたらいいな」とは思っていたけれど、最初のうちは全体構想だったので、「こういう風な話」と考えていって。途中で、すずちゃんのCMを撮っているときに、すずちゃんの事務所の方に「いや~、すずちゃんって映画でいうとコメディに絶対向いてると思うんですよ」って言ったら「じゃあ書いて持ってきて!」って言われたんで「あっ書いていいんだ」って思って。そこから当て書きに入りました。

中村:すずちゃん、コメディ作品って初めてなんですか?実は。

広瀬:初めてですね。コミカルな役とかはあったんですけど、コメディ作品っていうのは初めてです。

権八:前のあのほら、大根仁監督の『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(2018)のときも相当コミカルだったけどね。

広瀬:そうですね。でも作品としては友情の方が大きくて、あまりコメディ作品とは言われなかったので。でも役がちょっとおかしかったですね(笑)。

澤本:確かに、すごい顔して飛んできてましたもんね(笑)。

広瀬:作品自体がコメディっていうのは初めてです。

中村:どっちかっていうとこれまで“青春”とか、まさに“主人公女の子感”みたいなのが強い映画や作品が多かったなって。

権八:王道感のあるね。澤本さんはどこから「コメディ行けるぞ」ってにらんでたんですか?

澤本:にらんでたっていうか、僕すずちゃんとはCMで結構長い間一緒にやらせてもらって、思っていたのが、誰かと絡んだときのリアクションが上手いんだよね。お笑いじゃないけど、自分で間をちゃんとつかんで、そのときのトーンに合わせてやっていて「偉いなー」と思っていたんです。だから「ただ美人」とかじゃなくて、ちょっと面白い役とかやってほしいなって思っていたんだよね。結構すずちゃんにはひどいことをさせていただいていて。宙づりになってクルクル回りながらボールを蹴ったりとか(笑)。

権八:東京ガスのCMですよね。

澤本:でもね、こなしちゃうわけですよ。運動神経もいいから。だから途中からすずちゃんができそうなことをどんどん入れていきました。キックボクシングをやってるって聞いたから、「キックボクシングさせたいな」とかね。そこから考えて行ったから面白かったですね。

権八:キックボクシングやってるんですか?

広瀬:キックボクシングやって、2年半とかもうすぐ3年くらいですね。

権八:それはまたどうしてやり始めたの?

広瀬:「強くなりたい」っていうのが1番にあって。きっかけはジャッキー・チェンを見て「私もこうなりたい!」って思ったんです。

権八:マジで?(笑)

広瀬:でも「もう無理だ、その道を本業にしなきゃなれない」と思って。でも「強くなりたいな」って素直に思ってたので、技とかなくても「来たら避けれるし、パンチとかキックをできるようにしとこう」と思って、キックボクシングを始めました。

権八:どれくらいのペースでやってるんですか?

広瀬:以前は多いときで、週3、4で行ってました。

澤本:すごい。プロだよ(笑)。

広瀬:絶対週1は行くようにしてます。朝ドラ中も絶対週1、2回、撮影前に行くペースでやってます。

権八:キックボクシング中は、どういうことを考えてるんですか?「あいつムカつく!」みたいな(笑)?

広瀬:最近はトレーナーさんとスパーリングをずっとしていて。トレーナーさんが私を挑発してくるんです。「うぇい!」みたいな感じで、みぞおちとかパンチしてくるから、「絶対負けないぞ」と思って対抗して、お互い容赦なしっていう感じです。

澤本:すずちゃんの蹴り動画、Instagramに上がってたよね。スパーリングやってる動画。

広瀬:Instagramには、初めて行ったときの動画を上げてました。

澤本:最初であれなの?

広瀬:最初に行ったときの動画ですね。

澤本:最初の時点ですごい蹴っていて。この間上がっていたのは、動画じゃなくてふくらはぎが異常に鍛えられてる写真。

広瀬:そうなんです、ヒラメ筋が。

中村:ヒラメ筋(笑)。

権八:照英さんだ!あのCMのシリーズに是非(笑)。

次ページ 「「クソ親父死ね!」のセリフは気持ちよかった(笑)」へ続く