※本記事は株式会社マスメディアンの『advanced by massmedian』に掲載された記事を表示しています。
メルカリが徹底的にこだわっていること
同社は、言わずと知れた日本最大級のフリマアプリ「メルカリ」を運営。2013年2月の会社設立以降、急成長を遂げています。
そんな同サービスについて、小泉さんは「『ヤフオク!』など、モノを売買するネットサービスはもともとありましたが、『メルカリ』はスマートフォン(以下、スマホ)が登場してからできた会社。オークションで値段が上がっていくような設定ではなく、値段が上がらず、スマホでわかりやすい形で売買ができる」と説明します。
取引が完了すると、出品者には売り上げ金の販売手数料10%が差し引かれた金額が入る仕組みとなっており、「20~30代の女性がメインユーザーで、アパレルや本、最近では野菜や果物など、さまざまなモノが売買されている」と言います。1日に売買される金額は、20億円前後という反響ぶり。
「経済産業省のデータでは、家のなかにある65~70%のモノは“使われていない”と言われているんです。使っていないものをみんなが出品して欲しい人に渡していけば、ビジネスとして成り立ちますし循環型社会の実現にもつながる」と小泉さん。
また、「“いかに簡単に誰でも出品できるか”に徹底的にこだわっている」との言葉通り、システムにAI(人工知能)を導入するなど、ユーザビリティの向上に余念がありません。例えば「G-SHOCK」を出品する際、「写真を撮ってもらったら、画像認識で自動的に“CASIO(カシオ)”“G-SHOCK”“色”などの情報が出るようになっている。本などであれば、バーコードを入力するだけで本の情報がすべて出てきて、売れやすい価格がサジェスト(提案)される。(売り手が)“面倒くさいな”と思うところに手を差し伸べてあげることが重要」と話します。
